長年の謎がついに判明…「妖精の輪」と呼ばれるナミビアの不思議な現象
アフリカ南西部のナミビアの草原には、なぜか円形に草の生えてこない地域があり、「妖精の輪」“Fairy Circle”と呼ばれています。
さまざまな諸説があり、名前の通り「妖精のしわざ」というものから、「シロアリのせい」、「地底のドラゴンが吹いた炎で焼かれた」、「宇宙人のしわざ」、「毒素を持つ固有植物の影響」などが言われてきましたが、決定的な証拠はなく謎とされてきました。
ところが先月、ついにその有力な証拠が見つかったと、アメリカのサイエンス誌で発表されています。
ナミビア共和国の場所は、南アフリカの北西に隣接したこの位置。
「妖精の輪」の大きさは3〜15mほど。
人為的に作られたミステリーサークルを連想しますが、ここは人がほとんど立ち入ることのない広大なナミビアの草原です。
妖精のしわざと思うのもわかる気がしますね。
さて、その犯人ですが、ずばりシロアリだそうです。以前から専門家の間ではシロアリ説はあったものの、証拠に乏しく保留されていました。
ドイツ・ハンブルク大学のノルベルト・ユルゲンス氏のチームが調査した結果、妖精の輪がつくられる初期段階には常にシロアリが確認されたと言い、多年生の草の根をエサとしてしまうことから、周囲が枯れてしまうのだろうとのことです。
また、枯れた部分ができることで植物が使用する水分が蓄えられ、周りの植物が生存しやすくなることから、砂漠が草原に変化する好影響も与えているとのことです。(このあたりは世界最古のナミブ砂漠のある地域)
それにしてもすごい数!
ニュース映像は以下よりどうぞ。
Fairy Circle