ピサの斜塔もびっくりの光景…ブラジルの都市サントスでは100棟以上のビルが傾いている
こちら、ブラジルの海岸沿いにある都市サントスの写真だそうですが、何か違和感を感じないでしょうか。
そう、よく見るとビルがまっすぐ建っていないのです。
なんと100棟を超えるビルが、前後左右いずれかの方向に傾いているという、恐るべき傾斜ビル群をご覧ください。
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目の錯覚かと思うほど、全然まっすぐ建っていません。
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近づくほど傾斜が顕著なことがわかります。さらに20ほどの建物には、ねじれが起きているとのこと。
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では、なんでこんなことが起きているのか、と言う話になりますが……。
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すぐ北に位置するサンパウロの金持ちにとって、ブラジル屈指の貿易港であるサントスにセカンドハウスを持つのが一種のステータスなのだそうです。
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すると1950年頃から週末を過ごすための高層建築ブームが起こり、さらに建築責任者がサントスの地層に詳しくないサンパウロの技術者だったことから、地盤の基礎工事も十分でないまま乱立していきました。
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その結果、立ち並んだビル群の重量に耐えられず、地盤沈下によってビルが傾いてしまったとのことです。
大西洋側で地震が少ないので致命的な問題とはなっていないのでしょうが、せっかくの高級リゾートを傾いた建物で過ごすと思うと、かなり残念な気持ちになりますね。
ちなみにサントスと言えば、ブラジル有数の名門サッカークラブのサントスFCの本拠地で、古くはサッカーの王様ペレ、現在はブラジルの至宝と呼ばれるネイマール、日本ではキングカズこと三浦知良選手が若いころ活躍していることでも知られています。