ファミコン世代の心をわしづかみ!「今日、保育所に4歳の子が持ってきた自慢の1品はこれだった」という写真
アメリカやイギリスの小学校や幼稚園では、家から自由に何かを持ってきて、それを見せながら自慢や説明をする小さな発表の時間があり、“Show and Tell”と呼びます。
海外掲示板に「今日、4歳の子が持ってきたものはこれだった」という写真が投稿され、ファミコン世代の心をわしづかみにしていました。
さて何を持ってきたかというと……
こ、これはパワーグローブ!
と言ってもファミコン世代にしか分からないと思いますが……。
パワーグローブとは何かと言うと、バブル全盛の1990年に発売されたファミコンの周辺機器。手の動きで操作することやデザインはまさに未来ガジェットを感じさせるもので、当時の子供たちのハートをがっちりとつかみました。
……と、コンセプトは素晴らしかったのですが、実際は未来を先取りしすぎたようでまともに遊べる代物ではなく、多くの子供たちにトラウマを残したことでも知られています。(参照)
いろんな意味で伝説の周辺機器であるパワーグローブを、今になって見るとは驚きですが、きっとお父さんがゆずってくれたのでしょう。
実際に操作している映像は以下をどうぞ。
ファミコン「パックス・パワーグローブ」 / Famicom Pax Power Glove - YouTube
あまりに懐かしいと、海外のファミコン(NES)世代がたくさんコメントしていました。
●その発表会の優勝者だな。
●どうやって4歳がRaw Powerを理解できるんだよ。
●それが彼のファイナルフォームではなかった。
●(本人)これを保育所で朝のうちずっとつけていたことは認める。そのまま保護者とあいさつした。
●↑え? 4歳の子から取り上げたのか。
●自分もパワーグローブが大好きだよ。
●オレが欲しいのはこの子の両親だ。
●10歳のときに持っていたが、どう動かすのか全然わからなかった。
●↑誰もわからないさ。
●うちの両親は裕福じゃなかったが、それまでで1番すごいクリスマスプレゼントだった。でもそれも使ってみるまでだった。
子どもには全くわからず、上手く使えなかった。今でもこれを欲しがった罪悪感から抜け出せないよ。人生での重要なレッスンは学んだけどね。誇大広告に惑わされちゃいけないとね。
●↑おい、ポイントを外してるんだよ。これはだな、動かなくていいんだ。これはパワーグローブなんだ。
●自分も同じ体験をしたことある。とにかく使えなかった。80年代後半から90年代前半にかけては高いおもちゃを子どもに売りつけて、まともに使えないとか理解できない。
●とにかく最低だが、オレはパワーグローブが大好きだ。
●↑パワーグローブの投稿があると大好きなやつがそれを言う。もうそれがルールなんだ。
●パワーグローブがひどかったてことは、とっくに広く知られたことだ。だがそれは一つの側面だ。まず実際のデザインだ。1つの手しか使えないのにほとんどの操作に2つの手がいる。
でもオレらはこれがめちゃくちゃクールだと思った。そうだろう?
そうじゃなきゃニンテンドー所有者の50人に1人がこれを持っていない。それで持ったやつは、なんでまた1週間で普通のコントローラに戻ったんだ?
なぜならその頃のオレらはみんなガキで、これからやってくるすごいテクノロジーのことなんか想像もつかなかったからな。
それでこれは25年も前に出たものとしては、実際にすげーんだ。Fiber optics、センサー、Wireless frequencies、そしてRoll detentionもあるんだ。
商品として失敗したのも、未来のゲームとしてエルゴノミックス(人間野能力に作業環境・機械を適合させる研究)がよく思われていなかったからだ。その分野にいた多くの人は、たった1人がたった1つのデザインに夢中になりすぎたために、それ以上進まなかった研究だと思っている。
考えてもみろよ。もし今のゲーム産業がこうなることが予測できたかどうか。パワーグローブの可能性はどうだったのかどうか。このアイデアを伸ばして1996年、2006年、いや今までにどうなってきたのかを。
●↑パワーグローブの小論文みたいだな。
ちなみに定価19800円とファミコン本体(定価14800円)よりも高かったパワーグローブですが、悪評が広まるにつれワゴンで投げ売りされるようになり、輸入した企業もバブル崩壊とともに倒産してしまったようです。
時代を先取りしすぎて失敗した感もありますが、そういうものほど思い出深くなるものかもしれませんね。
This was brought in by a four year old boy for show and tell at my daycare.