2013年06月25日 12:32

「スティーヴン・キングだけど何か質問ある?」海外掲示板にまさかの巨匠が降臨

 

スティーヴン・キング
ホラー小説の巨匠スティーヴン・キング氏。彼の作った小説の30作品以上が映画化されてると言い、「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「シャイニング」など、馴染み深い作品も多いかと思います。

そんな彼がなんと、「何でも質問を受け付けるよ」と海外掲示板に登場したことで、大変な盛り上がりを見せていました。

なかでも興味深いやりとりを、抜粋してご紹介します。

Q: あなたが執筆された多くの小説が映画化されましたが、小説から映画化されたいと望むのはどのくらいの頻度ですか? 映画化されたくなかった小説もありますか?
A: 小説を書くときには映画バージョンを一切考えない。理由はそんなことをすると想像力に限界を作ることになるからである。自分は小説を書くだけで、映画化を他の人が望むのは構わない。

Q: 近い将来に読者を再びミッドワールド(長編小説ダーク・タワー の舞台、氏がライフワークとする作品)へ連れ込む計画はありますか? ローランドを追うだけではなく、他のキャラクターや別のストーリーで?
A: 現在はミッドワールドに戻る計画はないね。ときどき自分自身がそこにいるのに気づくことはあるけれど。

Q: 大ファンです。自分が聞きたいのはダークタワーをテレビのシリーズか映画のどちらかに進行させることについてどう思うかです。どちらのほうがストーリーをうまく展開できると思いますか。
A: 本については映画化されるというアイデアの方がよく、若き頃のローランドの冒険はテレビがいい。ちょっと変化させて新しいことにトライするのは好きだよ。

Q: あなたの小説の大ファンです。特に「ザ・スタンド」が好きです。私の質問は、もし今まで書いた本の中から出版をなかったことに出来て、ひとつ変更してから出版することができたら、それをやりますか? そして理由は?
A: 出版をないものにねぇ……、うーん、いくつか書きなおしたいものもあるが、出版をなかったことに? とても成功したとは思えないローズ・マダーでさえしないと思う。

Q: どの俳優(女優)が、あなたの登場人物の最高のハマり役だと思いますか?
A: キャシー・ベイツは偉大なアニー・ウィルクス役(ミザリー)だった。 あと、「スタンド・バイ・ミー」を演じた4人の少年たちもだね。リヴァー・フェニックスは素晴らしかった。

Q: もし小説の中から現実の世界に登場人物を連れてこれるなら、誰に会いたいですか?
A: アニー・ウィルクスはないな。シャイニングのダニー・トランスだね。

Q: ご自身の小説で、一番気に入ってる作品はどれですか?
A: リーシーの物語」”Lisey’s Story”だね。

Q: 怖くて寝られないことはありますか?
A: ほぼないね。ほとんどの恐怖は読者に送ってしまっているので。

Q: あなたが一番怖いことは何ですか?
A: アルツハイマー病。

Q: 行き詰まったときに何ができますか?
A: できることは待つということ。いくつかのストーリーは死ぬこともあるし、説明もできない。

Q: メイン州(アメリカ最東北部)に住んでいます。この州でいちばん不気味なことは何ですか。
A: 終わりのない森が続いていることかな。特に携帯サービスなしに迷子になったら……ああああ。

Q: 南オーストラリアからですが、大ファンです。最初に読んだあなたの本は11歳のときで「IT」です。昔、何かのステージであなたがすべての小説の続きを書きたいといった内容を述べていました。今でもそれを考えているかどうか、ペニーワイズ(ITの中のピエロ)の背景とかもあるのか知りたいです。
A: 自分でもう一度ペニーワイズを扱えるとはとても思えない、自分にとっても怖すぎる。

Q: キューブリック監督が映画化した、「シャイニング」と「ショーシャンクの空に」についてどう思いますか。書いたものをうまく展開できていますか
A: ショーシャンクは気にいったね。シャイニングについてはそれほどという感じ。飲んだくれてラリった時代を思うと、初期の頃の本はやりなおしたいね。悪いというほどじゃないが、もっとよく出来るという意味で。ちなみにほとんどの仕事はシラフでやっている。

Q: あまり知名度の高くない小説「ローズ・マダー」は私に夫を捨てる勇気をくれました。女性主人公の心の内に入るために、どんな研究をしましたか?
A: 暴行を受けている女性と、女性を離さない夫についての本をたくさん読んでみた。まずはそこから。

Q: アイデアはどこからとは聞きませんが、どうやって形にするのですか、シーンですか、イメージですか、それとも全体ですか? プロットは一日中考えていますか、それとも指が勝手にキーボードを叩きますか?
A: ときおりイメージから浮かぶね。「ジョイランド」では、車いすに乗る少年がビーチでカイトをあげるところにすぐ戻り、そのあとビーチの向こうを見て遊園地を見る。それがジョイランドだ。

Q: 出版業界にどうアプローチしたら良いのか、作家の卵にアドバイスをお願いします。拒否されたときにはどう耐えていますか?
A: 自分はすぐ次の小説に進んだ。拒否されたものはどうにもならないので、ひたすら書き続けて、ドアをたたき続けるしかないね。

Q: ダークタワーを完成させるのに20年もかかっていますが、ローランドのようなキャラクターと一緒に育ったと感じていますか?
A: ローランドと一緒に成長してきたのは間違いない。


その他、彼の作品や登場人物について、多くの人が次から次へと興奮気味に質問していました。

これほどの大作家が掲示板で直接やりとりをしてくれるなんて、ファンにとっては夢のような機会ですよね。

I am Stephen King - novelist & executive producer on UNDER THE DOME - ask me anything!

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