2013年07月17日 12:41

「デンマークの税金は高いけど、生活の質はアメリカよりはるかに高い」この比較に対する海外掲示板の反応

 

デンマーク
北欧の国は、社会福祉が充実してること、そして税金が高いことで知られています。

アメリカのメディアに、デンマークとアメリカと比較している記事が掲載され、海外掲示板では興味深いと盛り上がりを見せていました。

Sen. Bernie Sanders: What Can We Learn From Denmark?

これはアメリカのメディアのコラムで、「デンマークから何を学べるか」という記事が元になっており、現在のアメリカとデンマークの状況を比較しています。

デンマークは人口550万人の小国であるのに対し、アメリカは3.3億人からなる巨大な「人種のるつぼ」と呼ばれる大国なことから、もちろん単純な比較は難しいのですが、それでもデンマークから学ぶことがあるとしています。

小さな国であるけれど、教育や子供へのケア、医療費、失業者の保護に対しては確固たる社会システムを構築し、高い水準の福祉を提供しています。

詳細は省きますが、理由のひとつに「自由」という言葉の理解のしかたが、アメリカとデンマークでは大きく異なることにあると結論付けています。

アメリカでは、一般市民が医療費を受けない自由もあるとしながら、毎年4万5000人が医療を受けることができずに亡くなっています。大学へ行かないことを選択する自由もあるとしながら、40万人が進学する経済的余裕がなく、数百万人が大学時代に積もった借金で苦しんでいます。

デンマークでは、アメリカ人が抱える大きな経済的不安に終止符を打つために、少数の者が巨額の富を持つことをできなくし、生活の最低水準を保証するシステムを発展させました。それが誰でも受けられる教育、誰でも得られる医療なのです。

デンマークでは高い税金を払いますが、アメリカ人が信じられないほどの質の高い生活を送っている点に触れ、サイズも文化も全く違う国だけれど、ここから何かが学べないかと問いかけています。

このコラムに対し、世界中からいろんな立場の人々がコメントを残していました。

興味深かったものを抜粋してご紹介します。

●インドもだよ。高い税金だが、アメリカ人が信じがたい質の高い生活だよ。

●↑でもインドもビリオネア(大富豪)がいるよね。

●インドは始まりも終わりもガンジス川という理解だ。浮いている死体とか?

●アメリカの問題は、社会主義と資本主義の両方の良いところを採るというよりは、最悪なところを採っているところだ。システムがあまりに腐敗しすぎていて直せない。

●95%のデンマーク人の水源は地下水なので、次の世代が汚染した水を受けつぐことのないよう徹底している。産業との共存というコンセプトを作り上げた。40%の電気は風力発電からで、都市はコンパクトで肥大化しないように制限をかけている。バスは数分ごとにきっちり来るし、自転車専用の道路もそこら中にある。2、3通りごとに牛乳や卵、ランチが買えるパン屋さんがあり、ビンをリサイクル出来る場所が通りのコーナーにあるので、ジャムのビンなどを洗ったらバスに乗るまでの道の途中に放りこめる。交通機関も安く、電車やバスでどこにでも行ける。車はいらない。自分にオハイオ州でのしがらみがなければ、すぐにでも引っ越したいくらいだ。2度行った出張はすばらしかった。

●アメリカ人だってそんな社会福祉サービスが欲しいよ。ただそれを手にするための支払いをしたくないんだ。

●↑そうじゃなくて、貧困で怠けてるやつにも金が回って欲しくないと考えてるんだよ。

●↑じゃあ誰かに良い生活をさせないために、自分の快適さを失ってもいいってこと?なんて憎しみに満ちた考えなんだ。

●↑それをアメリカン・ドリームと呼ぶんだよ。

●私たちデンマーク人の生活の質は高く、医療・教育の質も等しく高くて無料である。(自分はアルゼンチンに留学2年目で、出費と言えば飛行機代だけだった)
その代わりとても高い税金をみんなが払うことになる。紙の上ではデンマークは幸福度や、国の不正の少なさ、1人当たりのGDPなど、いろんな面で世界の水準を上まわっている。

だけど、そこにはいろんな要因などは記述されていない。
コペンハーゲンに住んでいる私が言うが、デンマークの生活というのはかなり退屈でもある。外食はかなりお金がかかる。天気はかなりどんよりしている。デンマークでは社会的状況からベストな状態を作り上げて楽しむことに重きを置いている。デンマークだけで理解されるコンセプトで、「ヒュッゲ」“Hygge”と言う。

おおざっぱに翻訳すると、心地よいだとか、そういう意味の発展形であるが、社会的にぼんやりと暖かく受け入れる感じのデンマーク特有の言葉なんだ。
友達とプレイステーションで遊んでスナックを食べる? ヒュッゲ
仕事が終わって同僚とビールを楽しむ? ヒュッゲ

何が言いたいかというと、生活を楽しむという文化的な側面が、デンマークではアメリカなどに比べて物質的ではないということ。なのでアメリカ人でこっちに引っ越してきたいという人はその点をしっかり知っておかないとがっかりすると思う。あと外国人(あるいは未知のもの)恐怖症について、デンマーク人はあなたを嫌いというわけではなく、私たちがとてもプライバシーを気にするということなので、友人になったときには良い関係が持てる。
ちなみに自分はデンマークへの移民者である。(差別も一度も受けたことはない)

●↑それを読んでその「ヒュッゲ」とやらを体験したくなった。むしろそれだけを求めてる。

●僕はオランダ人で、デンマークでインターンシップをしたことがある。お金は使わなくてよかった。友人も割とたやすく出来た。なのでデンマーク人を冷たいと思ったことはないよ。

●誰から聞いたのか忘れたけど、「自由」という理解がアメリカ人は「何かをする自由」らしく、ヨーロッパ人の「自由」の理解は「何かからの自由」らしい。アメリカ人が「どんな宗教活動をしてもいい自由」を自慢する一方で、ヨーロッパでは「どんな宗教もしなくていい自由」を主張すると聞いた。

●僕はデンマーク人の妻を持つアメリカ人で、現在アメリカに住んでいるが、もうすぐデンマークに引っ越す。休暇の日数が少なすぎることに妻が耐えられないだけではなく、ここで生活すると子供をもう一人持てない。保険や保育所がとても高い。デンマークは子どもを育てるのに良いシステムで、それが引っ越しを決める結果となった。あとオプションに「森の幼稚園」と言うのがあって、基本的に子供がずっと森で1日中遊ぶだけ。なんてクールなんだ。

●↑決めた。おれもデンマークに引っ越して子供になるっ。

●↑20年ほど前にその「森の幼稚園」を体験した者として言うが、良い時期を過ごした。

●コペンハーゲン:驚くほど親切な人ばかりで、自分より英語がうまい人ばかりだった。たくさんの無料自転車、ブサイクだけどフレンドリーなコールガール。

●自分はアメリカ人で、高い税金を払うこと自体は問題に思っていない。ただそうなっても、政府が自分の生活の質を上げてくれるための正しい決断をしてくれるとは思えない。

●デンマークに7年ほど住んでいるアメリカ人だが、もし底辺よりもちょっと上くらいの仕事につけたなら、だいたいのアメリカ中流階級と比べたら、モノポリーゲームに出てくるリッチなおっさんだ。給料はすばらしい。そしてみんなに5〜6週間の有給がある。そして8〜10日の祝日だ。病欠はほぼ無制限だ。病気になって家や職を失うということがない。すべてがアメリカよりデンマークのほうが人道的で、それは怖い人がいないからかもしれない。子猫たちのように安全なんだ。ただ代償は退屈なことである。あと利点としてアムステルダム、ロンドン、パリ、ダブリンは、それぞれ2時間以内で行けること。しかもそこらに行けるお金が稼げるということ。

日本との比較で、欧米とひとくくりにすることも多いですが、欧米先進国の間でも大きな差があるのがみてとれます。

もちろんデンマークにも、問題点や上手くいっていない点は多々あるのだろうとは思いますし、単純に比較するのは乱暴な面もあるかと思いますが、日本から見てもうらやましい点、学ぶべき点は多いのではないでしょうか。

In Denmark, there is a very different understanding of what "freedom" means. Danes pay very high taxes, but in return enjoy a quality of life that many Americans would find hard to believe.

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1. 税金高いらしいけど デンマーク よさげだなぁ  [ 湘南S.SASAKI休日旅行人 ]   2013年07月17日 20:14
ちゃんと税金を公共の目的に使っているというか・・・ 「デンマークの税金は高いけど
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