こんなに簡単に!?色んな素材で誰でもモノ作りが楽しめる、本格的な3DプリントサービスをDMMが開始
もちろんフルカラーもOKでした!
何でも作れる(かも?)と世界中で話題沸騰中の3Dプリンター。その出力サービス「 DMM.com 3Dプリント 」が始まりました。
そこで実際どんな環境で3Dプリントが行われているのか、「DMM 3Dプリンティングセンター」へ取材に行ってきたのですが、驚いたことにカラーや金属の3Dプリントができたりと、個人レベルではまずできない超本格的なサービスだったんですよ…!
DMM.com 3Dプリントとは
DMM.com 3Dプリントは、パソコンで作成したデータを送ると、3Dプリンターで出力して送ってくれる3D出力サービス。
銀、チタン、ナイロン、アクリル、石膏(カラー)など、5種類の素材で自由な形状を作ることができます。
3Dデータを作るモデリングソフトは無料で提供されていて、データを作るだけなら誰でも可能。また代表的な3Dデータに対応しているので、他のモデリングソフトで作ったデータも出力できます。
ちなみにこれは、粘土をこねるようにモデルを作れる「Sculptris」というソフトのチュートリアルビデオなんですが、今ってこんな簡単に造形できるんですね…スゲェ…。
出力現場は想像を超えた本気すぎる設備
そこで実際にどんな風に出力されているのか、都内にある「DMM 3Dプリンティングセンター」へ取材に行って来ました。
プリンティングセンターには、素材ごとに3種類の3Dプリンターを設置。その他に大阪にもチタン、ナイロンの素材を出力するプリンターが複数台用意されているようです。全てがプロフェッショナル向けの超高額なもので、余程の物好きでもなければとても個人では買えない代物ですよ…。
こちらはカラー出力できる、石膏プリンターのカラーインク。普通の2Dプリンタみたいに1色ごとのカートリッジになっているんですね。
こちらは石膏で出力したカラーモデル…ってすげええぇぇ!?造形、塗装といった工程なく、一発でデータからここまで仕上げられるとは、技術の進歩って凄い…!
石膏モデルの場合、出力の最大サイズは、縦200mm×横380mm×奥行250mm(石膏の場合)の大きさのものまで出力できるそうです。
こんな風に小さなフィギュアを作ることも。石膏とは言っても接着剤で固めてあるため粉っぽさはなく、ザラザラとした硬い手触りでした。
こちらはアクリルで出力したスパナ。表面の仕上がりがとても滑らかで、ねじもちゃんと動くんですよ!スゲエェェ!
アクリルは最も精度が高く、造形の積層厚は脅威の0.016mm(16ミクロン)。
表面の仕上がりがとても滑らかで、駆動部を持ったこんなスパナも、ちゃんと動くんですよ。これはホント凄すぎる…!
またチタンの作例では、まさかの鎖かたびら…!しかも継ぎ目のないチェーンなので、強度が凄そうですね…。表面のクリスタルは、後から手で接着したものだそうです。
こちらはシルバーの作例。シルバーは素材を多く使うと費用がかかりますが、3D出力の場合リングの中を空洞にするなど、普通の加工ではまずできない肉抜きができるので、軽量化が簡単なのだとか。
これはアクセサリー業界に革命が起きそうな予感…!個人でアクセサリーを作って売るのも簡単になりそう。
ちなみにアクリル樹脂&ナイロンはとても固くなるので、前述したように工具用途でもいけるそうです。
こんな複雑な形状も。数式や分子構造を形にしたりなど、理数系分野でも役立ちそう…!
車のモデルで、ガラス部分はアクリル、ボディは石膏かナイロン、エンジンルームは金属で…なんて作り方もできるんですね…!
可能性は無限大!プロ用の機材で手軽にもの造りが楽しめる!
正直、まさかここまで3Dプリンターで出力できるなんて衝撃的でした…。
実は個人的に3Dプリンターを買おうか悩んでいたのですが、これだけの素材やフルカラー出力を見ると、その時その時に最適な素材で出力サービスを利用するのが賢いかも…と、ちょっと考えを改めてしまいました。
ちなみに実際にかかる費用は体積によって価格が変わるそうですが、海外の大手3Dプリントサービスと同じくらいですって。
具体的には小さな単色フィギュアで1600円から。想像以上にお手軽価格だ!
手元に届くまでの時間は最短で7〜9日。他社の3Dプリントサービスの場合、2週間くらいかかるものが多いので、十分に速いといえるでしょう。
個人的には、まずは車のオリジナル内装パーツや、妻に贈るアクセサリー、カメラグリップやiPhoneケースを作ってみたいですね。
サービスの詳細や、モデリングソフトのダウンロードや使い方はこちらから。