なんとツアーガイドの車の屋根に「ツバメの巣」ができた…巣立ちするヒナも
暖かい季節には日本でもよく見られるツバメ。新しく巣を作ったり古い巣を修復したりして、ヒナをかえすために、ひと夏の間働きます。
イギリスで同じようにツバメが巣を作ったのですが、なんと、その場所が観光客を乗せるツアーガイドの車のルーフだったのです。
ツバメが巣作りをしたのは、イングランド東部ノーフォークの保護地区でツアーガイドをしている車で、観光客を乗せて800エーカー(約324ヘクタール)の敷地内を周っています。
ところが今年は、途中から観光客にツバメのヒナも加わり、すでに100回ほどのドライブを共にしています。ツバメの両親は観光の合間に出入りして、ヒナたちにエサを与えているそうです。
ガイド車を運転するダレン・ウィリアムさん(45歳)によると、巣はスピーカーのすぐ上に作られ、最初は場所を変えてもらうように取り除いたそうですが、そのあとすぐまた同じ場所に作り始めたことから、そのままにしました。
乗客が出入りすることから、鳥たちも怖がって卵もかえらないだろうと考えたそうですが、ツバメたちは気にする様子もなかったとのことです。
「ツアーガイドの熱気がヒナをかえすのに役立ったのではないか」、そして「だんだん代理父みたいな気分になってきた」と語るダレンさん。
すでに2羽が巣立ちを果たし、車の後ろをついて飛んだりしているそうです。おそらくこのランドローバーの後ろ側が、彼らのホーム感覚になっているのだろうとみています。
ダレンさんには、新たに巣の周りの掃除という仕事が増えましたが、野生に身近に触れられるということで観光客の評判も上々のようです。
動く車での子育て、なかなかツバメもたくましいですね。
Swallows nest in tour guide’s Land Rover roof