中央線ならドコモは強い…?iPhone 5s,5cはドコモ、au、ソフトバンクのどこが強いか、今度は中央線で速度を比較してみました
iPhone5s,5cはどこのキャリアが最強なのかを確かめるべく、
先日行った山手線のスピードテスト
でまさかの最下位となってしまったドコモ。
しかしその結果に対し、 「実際に長時間スマホを使う通勤電車の結果を知りたい」「ドコモは郊外が強い!」 という意見が多く寄せられました。
そこで、今度は 中央線・青梅線 を対象に、東京から八王子、青梅までの区間で、ドコモ、au、ソフトバンクの3社の通信速度比較を実施。
しかしその結果は、 あまりにも酷なものでした…!
検証方法
今回の検証は
前回
と同様に、ドコモ、au、ソフトバンクのiPhone 5cにて通信速度計測アプリ「RBB TODAY SPEED
TEST」を使用し、下りの速度を計測します。(サンプルが多いため上りまでは集計できませんでした)
計測は9月26日15時頃から東京駅→八王子、立川→青梅と移動し、全42駅で停止してドアが開いた時点、及び駅と駅の間の41区間、計83地点で計測し、集計しています。
他の路線の計測結果はこちら。
→山手線編
→中央・青梅線編(この記事)
→京浜東北・根岸線編
見どころ(おさらい)
今回のiPhone 5s,cは、800MHz帯…いわゆる プラチナバンドLTEに対応 し、前機種のiPhone5よりも多くの電波を掴むことができるようになりました。
プラチナバンドLTEの各社の基地局数は、 ソフトバンクが0局 (※プラチナバンドは現在3G用)、 ドコモが約2,000局 なのに対し、 auが約32,000局と圧倒的。 auはこの32,000局のネットワークが新型iPhoneから利用できるようになったことで、iPhone 5に比べて品質が大きく向上ことが期待されています。(2013年9月27日現在)
しかしソフトバンクもイー・モバイルとソフトバンクの両方の帯域が利用できるダブルLTE対応により、理論上高速化が期待されています。ただしプラチナバンドではないため電波の回り込みは劣り、建物が激しく入り組む都心でどの程度の結果を出せるのかが興味深いところです。
やはり強すぎるau…ドコモ最速地点はわずか7.2%に
さて、実際にすべての駅で計測してみると、次のような結果になりました。
まずは高速(10Mbps以上)で通信できた割合を集計してみると…
最も高速で通信できたサンプルの割合は、またしても 1位がau、2位がソフトバンク、そして最下位がドコモという結果に。
やはりプラチナバンドLTEの基地局を最も多く抱えるauは強く、実に81.9%ものポイントで10Mbpsというスピードを叩き出していました。またダブルLTEのソフトバンクも69.9%とまずまずの結果に。
そして残念ながら 今回も最下位となってしまったドコモ ですが、驚いたことに 郊外が強い という前評判に反し、 前回の山手線測定よりも悪い結果に。
ドコモさん…もっと頑張ってよ…!
また測定ごとに1位を獲得した回数を集計してみると、半数以上となる 実に53%ものサンプルでauが最速 となり、 ドコモは全サンプル中7.2%でしかトップを取れないという結果に。
山手線での結果を踏まえても、もはや通信速度に関しては au > ソフトバンク >> ドコモ という図式ができつつあるようです。
ドコモさん、 そろそろ反撃しましょうよ…! いやほんとに…。
今回のテストでの各社の傾向
なお測定している時に感じた各キャリアの傾向をまとめてみました。
ドコモ: 通信速度は全体的に遅い上に、LTEから 低速な3Gに落ちてしまう率が最も高く 、停車中や駅到着前にスピードテストが終わらず、計測不能となる事がしばしば。また通信速度が遅すぎて、タイムアウトやエラーも頻発。最大手キャリアの威厳を魅せつけることもなく、全体的に残念な印象でした。
au: 新型iPhoneのプラチナバンドLTE対応による恩恵か、 全体的に通信速度は高く安定している傾向 にあり、最低でも3.9Mbps以上の速度を維持、最高速ではソフトバンクに譲るものの50.44Mbpsと高い数値を叩き出しました。また 郊外(立川−青梅間)では抜きん出た速度を叩き出し 、郊外に強いとされるドコモを難なく蹴散らす結果に。さすがエリアカバー率97%は伊達ではないようです。
ソフトバンク: 今回の測定では全キャリアで 最速の61Mbpsをマーク し、ダブルLTEの圧倒的な速度を見せつけた結果に。ただ 多くの人が利用する新宿駅で1.37Mbpsまで落ち込む するなど、通信品質のバラつきが強い印象でした。
なお各駅での詳細な計測結果はこちら。
iPhoneを買う際に、携帯電話会社を決める参考になれば幸いです。
他の路線の計測結果はこちら。
→山手線編
→中央・青梅線編(この記事)
→京浜東北・根岸線編
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