「小学校の先生たちに質問、自分が楽しむために生徒にどんな課題を与えた?」驚きの回答いろいろ
小学生は何でも素直に吸収する年頃なので、教師の工夫しだいでいろいろな結果が生まれます。
「公的に与えられた課題の他に、先生自身がおもしろいと思ってやってみた課題があれば教えてください」と海外掲示板に質問があり、教師たちが回答していました。
そのうち興味深かったものを抜粋してご紹介します。
●小学4年生に「代表なければ課税なし」“No Taxation without representation”(米国独立戦争のときのモットー)について学習させていた。
活動の一環として、生徒に100セント(=1ドル、約100円)ずつ持って来させ、数日間、学校の鉛筆削りやワークシートやドアの利用に「税金」を払わなくてはいけないシステムを作った。
すると自分の机のビンに少しずつ税金が貯まっていった。それを空にし、ドーナツを持ってきて他の小4の先生たちと一緒にわざわざ廊下に立ってドーナツを食べ、皮肉っぽく「みんなの税金のおかげでこんなにドーナツがおいしいよ」と言った。当然ながら子どもたちからは文句が出る。そこで彼らは独立宣言を書くようにしむけた。そうして独立と自由を祝うランチの時間に、実際にその税金を使ったピザ・パーティを行った。
ただし、この活動はもうやってない。理由はおバカな保護者がピザ・パーティに1ドル支払うことの意義が理解出来ず(ちなみに自分の財布からも20ドル足した)、自分が生徒の金を盗んだので首にするよう学校へ押しかけてきたからである。しかし楽しい活動だった。
●↑「この先生は100セントもうちの息子から盗んだのよ。首にしてくださる?」って感じか。
●↑「この先生は100セントもうちの息子から盗み、しかもお楽しみの時間のためにたくさんのピザを与えたのよ。首にしてくださる?」
●↑おもしろいアメリカ史の教え方だと思う。子どもたちはよく覚えていると思うよ。
●小学校じゃなくてハイスクールだけど、うちの父親は生徒たちに、いろいろなサイズのプラスチック、発泡スチロール、紙コップで自分の声のエコーを聴く活動をしていた。先に説明して生徒たちに配り、そのあと1時間座って生徒たちのすることを見ていたらしい。(エコーが聞こえたと言い張る生徒もいたらしいが)実際それは不可能で、父は教室中の生徒がコップに叫び、そしてそれをすぐに耳に当てるという行動を楽しんで見ていた。同僚の先生がよく見に来ていたらしい。教職員の間でかなりウケていたそうだ。
●↑オレは明日それをするぞ。
●↑生徒の一人が掲示板を見ていますように。
●↑するとその生徒と先生は目があってうなずき合う。
●↑そしてクラス全体を愚か者のように見る人間が2人になる。
●↑なんておもしろそうなんだ。オレは妻に試す。
●これもまたハイスクールだが、先生のひとりがテストの答えが全部Cになるように問題を作成したと言っていた。全員がさすがに全部Cはあり得ないだろうと必死で消している姿がおもしろかったらしい。
●自分が幼稚園のときのこと。先生が、自分の母親は何歳で体重は何キロだと思うかを書かせた。そしてそれに色を塗って、バレンタインデーに母親に渡した。自分は母が90歳で体重は133kgと書いた。きっとあの先生はかなり楽しんだと思う。
●↑うちの弟も同じようなことをやっていた。それによると、「お母さんの髪の毛は黄色で、100歳で、好きな食べ物はファストフードで、パーティが好きです」だった。
●↑そういうお母さんに会いたい。
●小学5年生のときの先生が、私たちにアメリカ国内の場所を10カ所言わせて、それぞれの地域の平均の1泊の値段、1マイルあたりのガソリンの値段などを見ながら、10個全ての場所に家族を連れて行くにはどの順番だと一番効率がいいかという課題を出した。そのときは面白い活動だと思ってやっていたけど、今思い出すと自分の旅行のプランを調べさせていたことに気付いた。
●自分は小学6年生に自分の死亡記事を書かせた。ほとんどの子は有名人になって死ぬというパターンの答えだった。
●たまに楽しい活動が、すごく大変なことになるときもあるんだ。家系図を調べる学習は人口の多いところではうまくいくかもしれないが、自分のいるかなり孤立した地域では、家系の地雷を踏むことになる。
●小学5年生のエイプリルフール。社会のテストが帰ってくる日だった。先生はほとんどの生徒はよくがんばったと言い、だけど2人だけ落第のFだったと言った。いつものようにお互いに点数を言いあうことは禁止と言った。自分たちがその時点で知らなかったことは、先生は全てのテストのコピーを用意していて、それに全部Fをつけていた。もちろん恥ずかしくて他人に言えないので全員が黙っていた。真実がわかったのは10〜20分も経ってからだった。
●明日うちの生徒たちに、紙飛行機コンテストをやると言っておくよ。
●毎週の施設の活動で、「自分ならこっちを選ぶ……」という選択を理由をつけて答えないといけない。一度「透明人間になるのと空を飛べるのとどっちがいい?」と尋ねたら1人の女の子が「透明になってパパがなんであんなにベビーシッターを気に入っているのかスパイしたい。一度キスをしているところを見たけど、どうしてキスをしたのか知りたい。」と答えた。
●小学1年生の子供たちに自由に話す時間を与えているよ。大人たちのゴシップを知らずに言い始める。「ママがパパを追い出した」とか、大人の情報が入る時間でもある。
先生たちの工夫なのか、やり過ぎなのかの境目が難しいところですが、先生たちもいろいろと楽しんでいるようです。生徒の素直な行動や答えには微笑ましいものがありますね。
Elementary teachers of reddit... What have you assigned for your own amusement?