あのHP(ヒューレットパッカード)の社名は…なんとコインを投げて決めた
ヒューレットパッカード(HP)社といえば世界最大のIT機器メーカーであり、PC市場シェア1位の座を常に争う位置にあります。
今では泣く子も黙る大企業となったHPですが、創業時にはどんな風にして会社名を決めたのでしょうか。
創業者はスタンフォード大学を卒業したビル・ヒューレット氏とデイブ・パッカード氏。カリフォルニア州のパロアルトにあるガレージを利用して、1939年に共同で会社を立ち上げました。
社名を考える段になって、単純にふたりの名前を合わせることにしたのですが、問題はその順番。
「ヒューレット・パッカード」か、「パッカード・ヒューレット」か、どちらにしようかと悩むことになりました。
結局ふたりはコインを投げて決めることにし、パッカード氏が勝利。
ところが権利を手にしたパッカード氏は、自分の名前ではなく「ヒューレット」を前に持ってくることに決め、現在の「ヒューレット・パッカード」が誕生したのだそうです。
そのエピソードは2人の関係やパッカード氏の性格をよく象徴していると言えますが、語呂や語感からすると、現在の名前の方が収まりが良いことを思うと、パッカード氏の選択は正しかったと言えそうです。
ITの聖地シリコンバレーを最初に誕生させた会社とも言われるHP社ですが、コインで決まったなんて、物事の始まりなんて案外簡単なものなのですね。