アメリカ人「ちょっと待ってくれ!日本ではクリスマスにケンタッキー・フライドチキンを食べてるのか!?」
日本でも年末の風物詩であり、ビッグイベントとなっているクリスマス。
しかしながら大半がキリスト教徒ではないこともあり、本場の人々から見ると、過ごし方や意味合いには大きなギャップを感じるようです。
欧米人たちが「日本ではクリスマスに、ケンタッキー・フライドチキンを食べているのか!!」と驚いていました。
日本のクリスマスディナーでは、チキンにクリスマス・ケーキという組み合わせがポピュラーですが、欧米では全く異なります。
ヨーロッパでは七面鳥の丸焼きが多く、アメリカでもローストポークなどのごちそうを食べます。
また、イギリスではクリスマスケーキではなく、「クリスマスプディング」がデザートとして出されます。
さて、海外掲示板では「いったいどこで七面鳥がチキンにすり替わったんだ?」と、疑問の声が多く出ていました。
●本当にそうだよ。恋人が日本に住んでいたことがあったけど、実際それを見たって言っていた。理由は欧米人がそれで祝うと思っているらしい。
●いくつかの国では、KFCは裕福層のシンボルと考えられている。
●日本人が間違って翻訳した西洋文化のトレンドに興味を持っているのが笑える。しかも欧米のひどい俳優とかヒーローとか歌手が理由なく売れていたりする。
逆も同じことが起こるので、文化は翻訳されるときに変化して、別のものに置き換えられるのだと思う。
●↑フライドチキンには反対なんだね。
●↑フライドチキンは好きだが、お祝いとして家族同士の集まりにごちそうとして出される七面鳥が、ファストフードの安いフライドチキンに変わってることが変。
●日本人は「伝統的なクリスマスの家族の集まり」を真似しようとしているのではないと思う。おそらく西洋のフライドチキンを食べるという文化を真似しようとしているんじゃないかな。日本のクリスマスを見たことがないので実際は知らないけど。
●KFCに働いているが、チキンには反対だ。
●(バレンタインデーで)「女性が男性にチョコレートあげる」みたいに反対になっているのも、翻訳のエラーじゃない?
●よし、日本に引っ越すぞ。ぜったいにみんな黒人がフライドチキンを料理しているのを見て驚くぞ。
●自分はアメリカにある日本の会社で働いているが、最初の3年はクリスマスランチがチキンだった。安上がりで済まそうとしてる最低な会社だと思っていたが……こういうことだったのか。
●日本にしばらく住んでいたから言うけれど、日本のKFCはこっちのKFCとずいぶん違う。かなり良い。説明するのが難しいけど、かなりカリカリしていて脂っぽくない。骨もなければ野菜もある。日本のならクリスマスに食べてもいいと思えるよ。
●夏に日本にいたとき、誰かがその話をしているのを聞いて、最初は冗談を言ってるのかと思った。それで別の日本人に話をしたら、「アメリカ人はそうじゃないの?」と聞いてくる。もう一人は「カーネルサンダースはサンタに似てる」と言い出した。誰がマーケティングをしたのか知らないが、賞賛に値する。
●日本人だけど、チキンを食べるのは本当だが、翻訳エラーというよりもKFCのマーケティング戦略が大きい。クリスマスは日本では90年代まではそこまで大きなお祝いはされていなかった。そこでKFCがアメリカと関連していることを利用して、それが大きくヒットした。毎年のように行われるキャンペーンも大成功した。もともと日本人はクリスマスをなぜかケーキと関連づけている。それをKFCはチキンバケットとセットで売り出すアイデアを出してきたんだ。
●日本でクリスマスは国民の休日じゃない。さらにキリスト教は1%ほどだ。七面鳥はどこにいってもない。もしかしたら七面鳥の農場を経営すると儲かるのかも。
あくまで異文化の行事ですし、間違って祝っていたとしても、そんなものくらいにお手軽に考えている人が多いのは致し方ないところかと思います。
とは言え欧米人にとっては伝統ある重要な行事ですから、ショック度でいうと「お頭つきの祝い鯛が、サンマに変わっていた……」と言ったレベルではあるようです。
朝日新聞出版
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