2014年01月06日 10:08

「盲腸の請求書を見てぶったまげた…」アメリカ人のありえない医療費に対する海外の反応

 

盲腸のアメリカ人の医療費00
現在のアメリカは医療保険が崩壊していると言われ、個人にのしかかる高額な医療費が社会問題化しています。

ただし市民の多くは、自分が病気やケガなど健康を損なった時に初めて、その重みに気づくようです。

医療保険をよくわかっていなかったが20歳のアメリカ人が盲腸になり、病院から受け取った請求書を見て仰天したそうです。

海外掲示板で驚愕されていた、その請求書の内容をご覧ください。

※拡大画像
盲腸のアメリカ人の医療費01
2013年11月17日
請求合計額        $55,029.31(約550万円)
調整          −$43,909.78
お客様の支払うべき金額  $11,119.53(約111万円)
【1ドル=100円で換算】

Sutter General Hospitalをお客様の治療にお選びいただきありがとうございます。保険会社の請求額について支払い手続きが行われましたが、それを差し引いた残高についてはお客様の責任でお支払いいただくことになっています。
全額を早急ににお支払いください。

盲腸の手術で111万円!?

しかも保険が適用されてなかったら、550万円を請求されていたことになります。

2枚目には、内訳が以下のように書いてありました。

2013年10月1日のご利用明細
部屋とベッド使用料    $ 4,878.00(約 49万円)
薬            $ 2,420.50(約 24万円)
検査室の使用料      $ 1,408.00(約 14万円)
回復室の使用料      $ 7,501.00(約 75万円)
医療・手術器具の使用料  $ 6,428.75(約 64万円)
CTスキャン        $ 6,983.00(約 70万円)
緊急室の使用料      $ 2,703.00(約 27万円)
点滴           $ 1,658.00(約 17万円)
その他の治療サービス   $ 210.00(約 2万1千円)
麻酔           $ 4,562.00(約 46万円)
手術室サービス      $16,277.00(約160万円)

合計支払額        $55,029.31(約550万円)

支払調整
保険金手当       −$37,448.31(約−370万円)
個人保険手当      −$ 6,461.47(約− 65万円)

恐ろしいまでの、ぼったくりぶり。

ちなみに「回復室には2時間いただけ」で、盲腸の手術だったので、その他も1日分の費用だそうです。

手術の$16,277.00(約160万円)も信じられない額ですが、その他もろもろすべてが異常な請求額となっており、アメリカの病院のいびつさを物語っています。

この請求額に対し、掲示板ではアメリカ内外から、ありえないの大合唱となっていました。

●ねぇ、アメリカってば、何が自由なの? 病気にならない自由があるの?

●君の受けた治療をどうこういうつもりはないが、破裂していない限り、盲腸は基本的に割とたやすい普通の治療だよ。これが心臓の手術とかだとどうなるんだ!? アメリカの医療システムは完全に壊れているよ。

●↑カナダ人で心臓手術を受けたけど、自分が個室が欲しくて500ドル(約5万円)払うことになった。これアメリカだったら7桁だったかもね。

●アメリカは残念ながら金持ちのための国なんだ。

●請求額は交渉しろよ。25%くらいは負けてくれるはずだ。それにしても尋常な域を超えてるけどね。

●アメリカの医療システムほど馬鹿げていて、ぎょっとするものはないよ。

●ただし改革はマルクス主義で、社会主義で、共産主義なんだ。

●みんな医療システムが機能していないことは賛同しているさ。ただし、どんな風に改革するかってところで意見がわかれるのさ。

●なんてこった。CTスキャンで7000ドル(約70万円)? 自分はもう30回くらいスキャンを受けてるよ。カナダに住んでてよかった。

●↑それはCTスキャンの普通の値段じゃないね。病院がぼったくってるね。医療関係で働いているが、1000ドル(約10万円)くらいだ。

●もう何年にも渡って、何人ものアメリカ人と話をしてきたが、未だに理解できないよ。いったいそんなシステムがどうやって機能するんだ。どう正当化して、どう説明されるんだ。どう公平で、みんなどんな風に生活するんだ。

●お金持ちと保険会社は問題があると思ってない。しかも彼らがルールを作るんだよ。しかも彼らがさらに儲かるルールを。その他のみんなは破産しそうになりながら、みじめに生活をしている。医療費はアメリカの破産の一番の原因になっている。偶然ではないね。

●マレーシア人だけど、数年前に盲腸の手術をした。自分が払った合計は83リンギット(約2600円)だった。

●その請求書で自分が一番気に入った部分は、「この病院をお選びいただきありがとうございます」と言うところ。皮肉にも利益追求型の医療システムであることが出ているね。誰も交通事故に遭う場所なんて選ばないし、どこの病院に近いからといって心臓発作を起こすわけでもない。病院には連れて行かれるんだ。時に本人の意識がないときに。

●自分たちアメリカのシステムって、いったいどうなってるの? なんでこれを直せないの?

●↑答えは「お金」と「お金」だ。両方の答えだよ。

●アメリカ以外に住む者は、病院の請求書っていうものを初めて見るんじゃないかな。

●↑自分が盲腸のときは3日で退院したが、退院するときは退院同意書と笑顔だけだった。(イギリスより) このスレを読んでいるアメリカ人のみんなが健康でいられるように祈っておくよ。

アメリカの医療費が高額であることは、たびたび取りざたされてきましたが、盲腸の手術という具体例を見せられると、その異常性が実感できるのではないでしょうか。

(参照:医療費が払えず自己破産が続出するアメリカ人から質問「ほかの国の医療事情はどうなの?」

オバマ大統領が就任後、通称「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度改革を推進してきましたが、共和党の強い反対や、問題点が浮かび上がるなどのごたごたが続いており、とても見通しが明るいとは言えない状況のようです。

I never truly understood how much healthcare in the US costs until I got Appendicitis in October.

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2. 盲腸の請求書  [ Kyan's BLOG V ]   2014年01月07日 17:07
「盲腸の請求書を見てぶったまげた…」アメリカ人のありえない医療費に対する海外の反応:らばQ かの国にはまだ,240年ほど前の建国時代の諸々が色濃く残っているということだろうな。 病気に対する感覚もその一つであると。 民主主義国家なのだから,多くの人がそれを悪
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