「起業するときに見落としやすいアドバイスってある?」経験者が語るいろいろ
多くの人が憧れる起業ですが、リスクを伴ったり、必要な準備やかかる手間など、一筋縄とはいきません。
それでも「いつかは自分も」と計画を立てている人もいることでしょう。
海外掲示板に
「ビジネスを立ち上げる際に、気が付きにくいことで知っておくべきことは何?」と質問がありました。
起業家や起業経験者たちによるアドバイスをご紹介します。
●そのビジネスがどんな状態であれ、まわりの人間が勝手に裕福だと思い始めること。他人は収入のことしか興味がない。他の起業家の友人を作ると良い。そういう関係はあとで重要になる。彼らはいろいろ理解してくれるので。
●世界一の製品を持っていたとしても、市場への出し方を知らないと、何も持っていないのと同じ。
●友人とはビジネスを始めないこと。どちらも失うことになる。
●いろんなアドバイスがあるが、自分の場合、大切なことは次の2つ。
1.首に出来ない人を雇ってはいけない。
2.パートナーを持つなら奇数にしよう。2人なら決断が行き詰まるが、3人なら多数決が採れる。
●うちの父親はいつもこう言ってた。「自分がしたビジネスの決断で一番良かったのは会計士を雇ったことだ」
●かなり多くの人が、仕事に使えないということ。雇用者と被雇用者がお互いを尊敬し合うような、良い関係になれる従業員を見つけることは、かなりの困難を伴う。
●起業したら上司はいなくなると思うだろうが、それは間違いだ。客が上司になる。
●失敗の計画を立てる。始める前に出口を作っておくこと。成功しない方向に進んでいるときの条件を決めておくんだ。例えば3か月連続で1000ドル(約10万円)の赤字が出たら手を引く時とか、現金が5000ドル(約50万円)以下になったらビジネスをたたもうとかね。
こうした計画は、ビジネスが上手くいかないとき(それはもっともストレスの大きい、疲労している困難な状況のとき)に、ネガティブな感情を取り除いてくれる。
自分はこのアドバイスを2年前にもらって、ちょうどその出口から出られたところだ。今までの人生で最も困難だったが、それに対処する計画があったことに感謝だ。
●↑もっとも起業の失敗は偶然でもなんでもなく、ほとんどの起業は失敗する。2年以内に半分が、5年以内に9割が消えるそうだ。
●↑ビジネスの失敗の1番の理由は、資金繰りが悪くなること。
●自分のビジネスを持つということは、休暇やホリデイは取れないということ。少なくとも数年は。仕事がうまくいくように、心や精神を注がなくてはならない。
かなり多くの人がそこまでの責任を考えていない。ほとんどの時間がビジネスに独占される。自分のビジネス産業のトレンドや競争相手について研究もしなくてはいけない。
大事なことはリサーチすることだと思う。立ち上げたビジネスのすべての穴はふさがっているかどうか、もしそうでないならいったい何をしているのか見直すべき。
●同じ種類の起業家に電話して、自由時間があるかを聞いてみると良い。もしあると返事がきたら、その町にはもう一つのビジネスを立ち上げる余地はないってことだ。自分は起業をすることに興奮をして、需要の観点について考えなかった。
●所得税が、本当に最悪だということ。
●複数の起業をしている。カーディーラー、メール注文のウッドショップ、PC修理ショップなど。
1.絶対に友人や家族を雇ってはいけない。
2.1人を雇うのに25人は面接をしろ。もし25人もいなかったら、もう一度募集を出してやり直せ。
3.どんな客でも再び相手にすることになる。次の機会に良い客になってくれるのか、単に文句を言うだけの客なのかを、最初に出会ったときに見極めて、それに応じた対応をする。
4.もし誰かが訴えてきたら、和解はするな。裁判所まで引っ張らせろ。14年で6回訴えられているが、1度も負けたことがない。
5.客にクレジットを与えるな。それは銀行やクレジットカード会社の仕事である。彼らの銀行がクレジットを与えない場合は、君も与えるべきではない。
●まずは書類だ。とにかく起業したら全ての記録を残せ。すべての取り引き、入出金。会計や税金などをするときになって、記録がないと問題になる。
●今まで読んだアドバイスの中に、大成功したらどうなるかというのはなかった。なので少し触れておく。
自分が起業をしたのは20代前半のときで、銀行には200ドル(約2万円)しかなかった。毎月の収入は生活できるぎりぎりだった。ビジネスパートナーが収入の半分をくれたので、どうにか食べていけた。彼は前職の貯蓄があったので僕にお金を貸せたのだ。すごく大変なときだった。そして2年ほど経ったら収入は7桁(1億円以上)になっていた。
今は30代前半で若すぎるくらいだが、経済的に余裕がある。もし裕福になりたいなら、自分を驚かせた、いくつかのことを書いておく。良いことばかりではない。
・性格にもよるが、それまでの人生で感激していたことに、ちっとも興奮できなくなる。昔はお金を貯めてPCを買ったなら何週間も興奮したものだが、先月小さな車の値段くらいするPCとガジェットを買ったが、スーパーでミルクを買うほどの感覚だった。経済的余裕は人から興奮を奪う。なのでゴールがお金で、人生で早くゴールに達してしまったら、その後はかなり切ないものしか残らなくなる。人生が砂の箱のように感じる。だからゴールを恐ろしく高くしておくことも必要だ。人生でずっと興奮出来るようなゴールを作ること。
・いろんな人が全く違う扱いをしてくる。いきなり信頼度が上がる。異性はお金によって馬鹿げた評価をしてくる。
・細かい管理が必要な仕事じゃないなら、いきなり時間の感覚が変わる。平日、病気のとき、休暇、ボーナスなど意味を失うものも多い。ほとんどのルールは9時5時で働く人のために作られていて、そのルールも他人によって作られたものだと気づく。そこから外れることは、すばらしく自由であると同時に寂しくもある。
・裕福にもいろんな層がいる。ゴールとしていた経済的な幸せは、さらに上のもの、さらに高級なものに近づくたびに遠のいて行く。ビーチの見える家が手に届いてきたら、今度はそれに関するもっと高いものが必要になったりする。
・裕福になるとランボルギーニが買えたりして、人生は楽しく完璧だと思うかもしれないが、それまで気づきもしなかった、そこから生じる影響がある。もちろんその人の背景にもよるが、友人や家族の誰一人として同じようなものを買えない。するといきなり自分だけが買えるという罪悪感が産まれてくる。急にそうしたものを買える仲間が欲しくなる。
●みんなのスレを読めば読むほど、起業したくなくなってきた。休暇なし、仕事ばかりで週に最低60時間、最初の数年はほぼ収入がなくて、税金や会計でトラブル、客は上司で、やる気のない従業員にやらせるとか……。
起業して成功している人を見ると、うらやましいと思うものですが、いいことばかりとはいかないようです。
自分でやる自由と引き換えに、得るもの、失うものも、少なからずあるようですが、そうした覚悟を持った人だけが、乗り越えられるのかもしれません。。
いろんな起業の参考にはなりそうですね。
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