自虐コミックが面白すぎる!不評だった前サービスはなかったことに…ストーリー体感型コミック「コミックシアター」始まる
昨年、電子貸本Renta!から誕生した、電子媒体ならではの次世代コミック「ReComic」。静止画ともアニメとも異なる野心的な取り組みが話題になりましたが、一方で利用者からは多くの不満が寄せられていたそうです。
そんな利用者の声を受けてシステムを刷新、 ReComicは無かったことにして、 新たなサービス「 コミックシアター 」を開始しました。
そして驚いたことに、ReComic黒歴史化の経緯を、コミックシアターで公開。これが あまりにも自虐的で面白いんですよ…!
次世代コミック「コミックシアター」PR - YouTube
とりあえずコミックシアターが誕生した経緯はこちら。
…ってこれ、ブラよろじゃないですか!しかも妙にハマってるし!
しかし、自社の失敗をこうも自虐的に描けるって、ちょっと凄いですね…。
新しい挑戦、しかし利用者からは次々と酷評が…
2013年6月、Renta!が満を持してリリースした、動きによる演出を取り入れた新媒体、ReComic。
コミックの絵柄はそのままに、シーンごとに躍動感のある動きや演出を加える事で、アニメともコミックとも違う、より高い臨場感を楽しめる…はずでした。
しかし読み進めるためのクリックが煩わしく、かえって楽しみにくい…と、レビューは酷評の嵐に。
利用者のこの反応に、部長は…
「やり直し」
産みだした者にとって、これほど辛い宣告はないですよね…。
しかし利用者の声を真摯に受け止め、煩わしいクリックを廃止、その他の不満の声にも次々と応え、システムを大幅に改良。
その結果…
利用者の評価もアップ!
部長も満足するこの結果に、胃の痛い日々も終わりを迎えたようです。
そして、過去の失敗は名前を変えてなかったことに…
なかったことに!?
なんか…清々しい笑顔でとんでもない事を言っているような…?
「はい」って!
でもこの爽やかすぎる笑顔、憎めない…!
まあ無かったことにしている割には、こうしてブラよろのキャラで自虐コミックになっちゃってる訳ですが、ここまで黒歴史をあけっぴろげにできるRenta!の社風は、ちょっと羨ましいですね。
ちなみに私もコミックシアターを見てみましたが、クリックが不要になったことでよりテレビや動画に近い感覚になり、何かの作業をしながらでも手軽に楽しめるのはかなり良くなったと感じました。
またスマホの小さい画面には、コマごとに進行するコミックシアターは大きくて見やすく、むしろこれは普通の電子書籍よりいいかもとさえ思うほど。
速度も3段階から選べるようになり、サクサク楽しみたい人にもより快適に。
ちなみに現在、コミックシアターの配信開始記念として、
8作品の第一話が無料で公開中
。どんな風に作品に仕上がっているのか見てみると、きっと驚きますよ。
またさらなる改善を重ねるべく、 ご意見窓口 も設置。実際に見てみて、「ここがこうだったらな〜」と思う点はドシドシ意見していきましょう。
原作をほとんど変えることなく、コミックを動画のように楽しめるよう生まれ変わった、コミックシアター。
アニメとも電子書籍とも違うこの新メディアは、いつかコミックの主流となるのかも…そんな予感を感じずにはいられませんね。