2014年03月10日 11:18

歯磨きじゃ取れない、悪臭を放つ歯間の汚れ…歯周病や口臭の原因を抑える、歯間ケア用品をいろいろと比較してみました

 


突然話し相手が顔を歪めたり、歯医者さんの検診で歯周病を指摘されたり…なんて経験があったら…かなり口臭がヤバイかも!

以前歯科検診で歯周病を指摘され、「歯間ケアを怠ると歯周病や口臭の原因になるよ」なんて言われたのですが、探してみると歯間ケア用品は色々あり、どれがベストなのかよくわかりません。

そこで、代表的な製品をひと通り買って全てテスト!毎日続けられる、ベストな歯間ケア用品を探してみました。

今回試してみた歯間ケア製品はこちら。


大きく分けて、デンタルフロス(糸ようじ)、歯間ブラシ、電動フロス系の全5種類を購入し、実際に試して使い勝手をレビューしてみました。

REACH デンタルフロス


まずレビューしたのは、こちらのREACH デンタルフロス。


使い方は、糸を歯間に通し、両手で歯の側面を磨きます。…なのですが、これが慣れないとなかなか大変。

前歯はまだいいのですが、奥歯ともなると両手を口の中に入れなければならず、 手がヨダレでベトベトに。 また歯の側面に沿うように当てるのが慣れないとなかなか難しいんですね。

私の場合手が大きいので、両手(両指)がうまく口に入らず、また手が邪魔で鏡を見ながらできないのがもどかしく、1回もまともにできることなく断念。

歯医者さんはこれが一番いいと言っていたのですが、時間も手間もかかる上に熟練がいるため、毎日使うのはかなり辛い…というのが正直な印象でした。

クリニカ ダブルフロス


続いて試したのは、クリニカ ダブルフロス。


こちらはデンタルフロスの手がヨダレでベトベトになるメリットを解消した進化形で、柄をつけたことで、片手で手を汚さずに歯間ケアができます。

しっかり力を入れて磨けるので、 歯垢を取る力はもっともパワフル。 その反面、力加減を間違えると歯間の 歯と歯茎の歯茎に思い切り食い込み、痛い思いをする ことも。また出っ張った詰め物などは、加減を間違えると引っかけて取れてしまいそうなのがちょっと怖いところ。

1つ1つの歯間を丁寧に磨かないといけないのでちょっと時間はかかりますが、溜まりに溜まったコチコチの歯垢をバシッと落とすには素晴らしい製品です。

ガム・歯間ブラシL字型(SS)


続いてガム・歯間ブラシL字型。


これはブラシを巻きつけたワイヤーを歯間に差し込み、歯間を磨くというもの。いわば歯間用歯ブラシです。

これは実際に試してみたところ、歯の間の隙間に入れてみると…普通の歯ブラシじゃ絶対に届かなかったところがショリショリと磨けている気持ちよく、 歯の隙間の食べかすがスポン! と取れるのが快感!

ただ使ってみて気づいたのですが、 歯の隙間ってまちまち なんですね。適度に隙間があるところならキモチいいのですが、歯茎が詰まっていると ピリッとした痛みと同時に…うおお、血がっ!!

また狭い場所を磨こうとすると、 ブラシの芯の針金が歯にゴリゴリと当たる のが、なんだか歯を削ってしまっているようで、かなり不快。また差し込む角度を誤ると簡単に歯茎に刺さるので、はじめのうちはとにかく 出血しやすいです。 特に奥歯が難しい…!

また芯より狭い部分には入り込めないので、歯の上部の隙間に挟まったほうれん草や肉のスジを取るのは苦手なようです。磨く時間はフロス系よりもやや早くて手軽でした。

ガム・歯間ブラシI字型(SS)


続いてガム・歯間ブラシI字型。こちらも同じ歯間ブラシですが、形状が異なっています。


こちらはL字型に比べてストレートかつ短めなので操作性(?)はいいのですが、奥歯を磨くには口の中に手を入れなければならず、やっぱり 手はヨダレでベトベトに。

性能自体はL字型もI字型も一緒のようで、メリットもデメリットも大体同じ。個人的にはI字型の方が使いやすい気がします。

フィリップス エアーフロス


最後に試したのはフィリップス・エアーフロス。これはブラシや糸を使わず、水と空気の圧力だけで歯間の汚れを吹き飛ばします。


使い方は、水を入れてノズルを歯の隙間に当ててボタンを押すだけとシンプルで、 磨く時間は全製品の中で約30秒と最速。 速くて簡単なので、毎食後やろうという気になれます。

パワーは、直接歯をこするフロスと比べるとやや劣る気がするものの、流動性の高いエアーと水が歯間をまんべんなく吹き飛ばし、食後に使用すると、 歯に挟まっていたスジや食べかすが勢い良く飛び出してくる のがめっちゃ快感です。

また歯間ブラシと違い、歯間の隙間の大きさに関係なく使えるので、歯茎を痛めることも出血することもありませんでした。

なんだか良いこと尽くめな感じですが、その分 お値段もそれなりにします。 ただ以降は電気代くらいしかかからないので、長期的に見ればむしろ安いかもしれません。

こまめに歯間ケアをするならエアーフロス、歯磨き嫌いなタイプならクリニカ ダブルフロスがオススメ


さて、全製品を使ってみた各製品の特徴を比較した表がこちら。


結論から言うと、 一般的な1日1〜3回くらいの頻度で歯磨きをする人 なら、時間もかからず手軽に使える フィリップス エアーフロスがオススメ です。

特に歯垢や食べかすが柔らかい食後にすぐ使えば、あっという間に歯の隙間にスースーとたまらない爽快感が到来。歯磨き後の仕上がりが一段も二段も違います。

また食後すぐに歯を磨くと歯を痛めるなんて聞きますが、これは直接歯をこすらないので、食後すぐに使っても歯へのダメージはほとんどなさそうです。


また、 滅多に歯を磨かないタイプの人 なら、 パワフルに歯間を磨ける「クリニカ ダブルフロス」 がオススメ。手間はかかりますが、かなり放置してネトネトに固まった歯垢をゴリゴリと落としてくれます。

個人的には、毎日、毎食後にはエアーフロスを、そして週に1度程度ダブルフロスで丁寧に歯間ケアするのが理想的に感じました。

歯磨きだけでは落ちない歯間の汚れ…口臭の原因にも

ちなみに歯磨で歯間ケアもできているだろうと思っている方…甘いですよ!

私も以前そう思っていたのですが、食後しばらく経ってから、歯を磨いた後に歯間ケアをしてみると、 舌の上にゴマ粒のような食べかすがコロッと飛び出し、遅れてイヤ〜な匂いが口中いっぱいに…! 口臭の原因はいろいろあると思いますが、歯間ケアをしばらくしていない人は本当に要注意です。

また歯間をしっかりケアすると、口をゆすいだ時に歯の間を通る水の量が全然違うことに驚きます。そして朝、いつもとくらべて口の中の不快感がかなり減ってるんですよ。この気持ちよさは、一度知るとやみつきです。

ちなみにカゼ予防や花粉症でマスクをする機会があると思いますが、しばらく着用したマスクを外して10秒待ち、 マスクの匂いを嗅いで臭いと感じたら、それは口臭のサイン。

もし歯間ケアをきちんとしたことがないなら、試してみる価値はありますよ。

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