「日本はなんて恵まれているんだ…」アメリカのネットが遅くて高い理由は、3分の1の家庭にプロバイダーの選択肢がないこと
インターネット環境という点では日本は非常に恵まれています。
かたやアメリカは先進国でありながら、多くの地域では恐ろしく遅く、恐ろしく高いのが現状で、そのひどさを非難する声が噴出しています。
その理由のひとつとして、国民の約3分の1がプロバイダーの選択肢すらないという、驚くべきデータが挙げられていました。
Nearly one in three American households have no choice when it comes to their internet - Quartz
この円グラフによると、3分の1の家庭にはプロバイダーの選択肢が1つしかなく、さらに3分の2の家庭も、2つ以下しかありません。
プロバイダーの独占度が高いために競争は起こらず、回線速度は遅いままであると指摘されています。
さらに料金ですが、1Mbitあたりのデータ/価格も、国別のグラフで比較されていました。
日本が圧倒的に安く、アメリカが抜けて高いという結果となっています。
言われてみると、近年の日本のネット環境は、安く・速くと確かに充実の一途をたどっていますね。
さすがにこれを見て、多くのアメリカ人が嘆いていました。掲示板の反応をご紹介します。
●え? 選択できる人なんていたの?
●いちおう、うちはComcastか、Comcastをやめるかの選択がある。
●そうだよ。Comcastでネットをするか、ネット無しかだ。これぞ資本主義の喜びだろ。
↑それは資本主義とは言わないだろ。完全に逆だろ。資本主義は競争を促すものだろ。
●うちは選択がある! ダイアルアップと同程度のAT&Tに高い料金を払うか、同額でちょっとだけましなComcastかだ。
●うちは悪い選択が2つある。同じくらい悪い。
●3分の2は、ほぼ選択がないと思っていい。
●選択が2つあっても両方最悪だ。
↑それが問題の根底にある。どっちがより最低かを競争してるビジネスだ。
●Googleファイバーよ、悪いプロバイダーから俺たちを助けてくれ。
●そのうちGoogleファイバーも独占しだすようになったらわからないぞ。
●うちは4つの選択があるが、4つとも悪いぞ。
国土の広さが違うので簡単にはいかない面もあるかと思いますが、先進国と言えどインターネット環境が整備されているとは限らない事情がコメントから見てとれます。
モバイル回線ですら選択肢が多い日本のネット環境は、最も恵まれている国のひとつと言えるようです。
Nearly one in three American households have no choice when it comes to their internet provider
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