「エベレスト登山者はゴミを8kg持って降りること」ネパール政府が打ち出したクリーンアップ作戦に対する海外の反応
登山家にとって最高峰であるエベレストは憧れの山ですが、人気の高さから頂上まで行列のようになっていることもあると言います。
人が多いと増えるのがゴミで、年々頂上の散乱ぶりがひどくなっているとのこと。
それを是正するため、ネパール政府は登山者にゴミを8kg分持ち帰るルールを課すことに決めました。
ネパール政府の発表によると、頂上を目指す登山家にそれぞれ最低8kg分のゴミを持ち帰らせることで、山のクリーンアップを図ることが目的だそうです。
この8kgは自分が持って行ったゴミとは別であることから、登山家にとってかなり重い足かせになるとみられています。
しかしながら、過去数十年にわたり登山家たちの残してきたゴミは看過できない量になっており、酸素ボンベから日常の廃棄物、そして死体までも放置されていますが、極端な低温のために腐敗や分解することなくそのまま残っています。
現在でも4000ドル(約40万円)の前金を徴収した上で、ゴミを持ち帰った登山者には払い戻すという方法を取っていましたが、あまり効果的ではなかったようです。
このネパールの新ルールに、海外掲示板にはいろいろな意見が寄せられていました。
●みんなトレビュシェット(カタパルトのように遠くへモノを投げる兵器)のパーツを持って、頂上に登るってのはどうだい? パーツを組み上げたらゴミを下まで投げればよい。
●エンジニアの力で解決しようぜ。
●新ルールはいいと思うよ。だがそれだけの重量を運ぶのに、酸素が足りるか確認する人がそこにいるのかな。重量を背負うのは代謝的にかなり要求が増す。
●散らかさないことと、他人が散らかしたものを片づけることには、大きな差がある。
●間違いなくシェルパ―(登山を助けるネパールの高地民族)にさせることになるさ。
●どちらかというと、もっと厳しいルールで自分のゴミを持ち帰るようにさせなければいけない。あるいはゴミを持ち帰るための目的で、登ってくれる人の基金集めをするほうがよい。追加の重量を課すことは、さらにゴミや遺体が増えることになりかねない。
●これは重いゴミを登山家に探ささせることになりかねない。酸素マスクとかね。包み紙は無視させてね。8kgになるまでどのくらいの栄養バーの包み紙を集めなきゃいけないと思ってるんだ。
↑きっと8kg分だよ。
●とにかく何でも持ってかえってくれよ。ゴミだらけの写真を見てショックだ。みんな山に敬意を払わないのか。
↑酸素マスクの力を借りて死ぬほど凍えそうなときなら、気にしなくなるんだと思う。
●「じゃあ、どれくらい持ってきたか見せてもらおうか…7.5kg……」
「(眉をキっと下げて)また山に戻れ」
山をきれいにすることに賛成する人は多いものの、8kgもの重さに驚く人は多数見受けられました。
山をきれいにしていくためのバランスのいい解決法を期待したいですね。
Climbers scaling Mt Everest must bring back 8 kg of garbage under new rules to clean up the peak