ウクライナの特産品「プィーサンカ」(装飾された卵)がどのように作られているか…色塗りステップ
「プィーサンカ」は、卵の殻にろうけつ染め(バティック)の装飾を施した、ウクライナの特産品でです。
(プィーサンカ - Wikipedia)
その下書きから色塗りまでの行程が紹介されていました。
1.
まずは殻に鉛筆で下書き。
2.
えんぴつで線を入れるときに固定する、卵用のラス。金属の歯車は6分の1、8分の1に分けられている。洗練された工具で曲げられたペーパークリップも付いている。
3.
表面のパターンを追加。
4.
これが蜜蝋のパターンを卵に記入する工具。これは電気製だが、伝統的には金属のじょうごが付いていて、ロウソクで溶かしながら使用する。
5.
ロウを使って描き始めたところ。最初にすることは白く残す部分に、ロウを塗ってしまうこと。
6.
パターンを続ける。
7.
さらに白いところを埋めていく。色がにじまないように純度の高いロウを使ったり、広い範囲には純度のあまり高くないものを使う。
8.
斜めから見たところ。
9.
濃い色になる部分を染めて、金に見える色付けをする。
10.
横から。
11.
少し飛んでいるが、これは金とグリーンの色とロウを付けたあとで、卵を洗うと染めた部分が落ちる。通常はしなくていい作業だが、自分は金の部分を最初の色にしたかったので、青や紫色が後でにごらないように洗浄した。
12.
洗浄したあとに横から見たところ。
13.
次に青。洗ってないときよりきれいに出ていると思う。
14.
ブルーデザインの部分をロウ付け。
15.
次は薄い紫で同じ作業。
16.
横から。
17.
最後は赤っぽい紫。
18.
もうロウ付けは必要なく、ここからすべてのロウを取る。
19.
一番楽しい過程だが、炎でロウを溶かしてペーパータオルで拭きとる。ライターは撮影のために使っているだけで、普段はトースターでやると焦げ目も付かない。
20.
ロウをふき取るところ。
21.
出来上がり。
22.
正面から。
数時間かかっているとのことですが、色を塗ってはロウを塗り、あとからロウを溶かしてきれいな色が下から浮かびあがってくるところは、とても興味深いですね。
ちなみに卵は生卵を使っているとのことですが、保存をよくするために中身を前もって抜いてあるとのことです。
割れやすい材料ということを考えると、忍耐のいる繊細な作業ではあります。
Pysanky egg dyeing (step-by-step process, OC)