南極大陸の氷は年1590億トン解けていることが人工衛星の画像から判明…海外の反応
南極の氷が減少していることはかねてから言われていますが、人工衛星の画像から、年に1590億トンの氷が解けていることが新たにわかったそうです。
また、毎年増加傾向にあることも判明したとのことです。
Antarctica loses 159 gigatonnes ice each year, show Satellite images
科学者によると、以前に南極大陸を調査したときの2倍の量にあたる、年間約1600億トンの氷が消失していることが明らかになっています。
データは人工衛星からのイメージにより収集されたもので、南極は気候の影響を受けやすく、近年の氷河の状態はもはや元に戻せない状態まで減退しているとのことです。
この現状に対する海外掲示板の反応をご紹介します。
●全体の氷で言うとそれは何%に当たるんだ?
↑全体を通してわかりやすく説明すると、このスピードで氷を失い続けたなら、全部が解けるまでに13万5000年かかる。
↑ただし解ける速さが一定とは限らないと思う。
●アルベド(天体の入射光に対する反射光の比)は下がっていくので、それによって氷を解かすスピードは上がっていく。人によっては完全に解けてしまうまでに1000〜10000年という説もある。5万年以上という意見もある。
ちなみにこれは全ての氷が解けた場合のマップだ。
Rising Seas - Interactive: If All The Ice Melted
(アルベド - Wikipedia)
●記事に実際の画像もあったらよかったと思う。
●解けて行くスピードが一定じゃないことのほうが、もっと問題だ。
●作られる氷の量は?
●失われていく氷の量は、新たに作られたものを引いた計算だ。
●もっと別の見方をすると、この解ける量がたった2年前より2倍になっていることだ。解ける速度より加速度のほうが問題だ。この加速が昨今ドラマチックに大きく増えたことが問題だ。
●4年ごとに加速が2倍になるだけで、2080年には全部なくなるよ。
ジャーナリズムの手法的に大げさに煽っている面もあるとの指摘も見られますが、年々加速しているのが気になるところです。
※「とける」の漢字表記は、
「雪解け、雪・氷を解かす(自然現象)」
「雪・氷を溶かす(人工的)」
(共同通信社『記者ハンドブック』より)
Antarctica loses 159 gigatonnes ice each year, show Satellite images