外国人教師「日本の中学生に『船が沈んで無人島に流れ着いたらどうするか?』を英語で書かせてみた結果」
日本語と英語の違いは大きく、発音の難しさやシャイな国民性も手伝ってか、なかなか英語を習得するまでには至りません。
さて、あるネイティブスピーカーの英語教師が、日本の中学生に、
「船が難破して島に流れ着いたらどうするか?」という英作文の課題を出したそうです。
生徒のひとりが提出したという答案が、深い(?)詩になっていたと海外掲示板に紹介されていました。
「もし船が難破して、無人島に流れ着いたらどうするか?」
スイミングを楽しむ、なぜなら泳ぐのは楽しいから。
宿題をする、なぜなら宿題をするのは楽しいから。
サッカーをする、なぜならサッカーをするのは楽しいから。
死ぬのを待つ、なぜなら何も出来ないから。
たどたどしいながらも、素直な気持ちを描写していたと思ったら、いきなりの結末へ。
この急展開を迎える詩(?)が、ネイティブの人々にさまざまな気持ちを抱かせたようです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●まるでT・S・エリオットの詩のような流れだ。
(ミュージカル「キャッツ」の原作者:Wikipedia)
↑彼の詩はちっとも理解できないから、あまり読んでないな。
↑まるでジャズのような流れだね。時々奥が深いような、それほど知的な構成ではないと思わせつつ、だが自然でギシギシと流れていくような。
↑それがT・S・エリオットの作品の、最も正確な説明だ。
●この生徒は現実主義者なんだね。気に入ったよ。
↑宿題も好きなのかな?
↑死が避けられないとわかっているんだ。宿題が続く限り楽しむんだ。
↑宿題を避けるために死を選ぶのだろう。
↑いや、島に残されたときに宿題をする利点は何なんだ。提出もできないというのに。
●日本語を勉強している者として言うが、会話は、だいたいこれくらいしかできない。
●宿題を楽しいだなんて思うのはアジア人だけだ。
(欧米人から見て、アジア人はガリ勉のイメージ)
↑きっとアジアの両親たちは、宿題を楽しいと思わせることに成功して、それを子供が信じているんだよ。
●真面目に答えると、この生徒らは知っているありったけの言葉やフレーズを使ってるだけにすぎない。例えばシンガーになりたいと思っている子がいて、そのことについて聞かれると「いや、何もない」とか言う。
↑自分もアジアで英語を教えているが、確かにそうだね。与えられた課題を終えるために、どんな単語でも(実際にやったか証明できないことを)上手にくっつけて、出来事を作り上げるんだ。
●なんという虚無主義者。
●自分が日本で教えている90%の大学生はこのレベルを書けないよ(私立大学で教えている)。この大学の入学条件は入学金だけのようだ。
↑(投稿者)気持ちはわかるよ。TOEICで結構スコアが高い人々に会ったが、まともにマクドナルドでコーラも頼めない状態だ。
中学生のときを思い出すと、英作文で知ってる限りのフレーズを重ねようとする気持ちもわかりますね。
さすがにサッカーから死を待つことまで飛躍すると、むしろ深い詩のように見える効果が生まれるようです。
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