飼い猫がまったく別の家族の間で2重生活を10年間もしていた→どちらが引き取ればいいのか困惑
浮気性の夫が妻と愛人の家を行ったり来たりの二重生活をしていたなんてことは、たまに聞く話ではありますが、そんなしたたかな生活をするのは人間だけではなかったようです。
ニュージーランドの飼い猫が、全く付き合いのない2家族の間を行ったり来たり、10年近くにわたって二股生活をしていたことが発覚しました。
アレクサンダー家ではこのシャム猫を「ミング」と呼び、
スミス家では「クレオ」と呼んでいました。
問題は2家族はお互いの存在すら知らなかったことで、現在両家のどちらがこの猫を引き取るかを決めかねているとのことです。
話は2000年にアレクサンダー家が猫を購入したところまでさかのぼります。
当初からあちこちに紛れ込んでしまう癖があったといい、近隣のみんながミングの存在を知るほどで、よその家に入りこんだと連絡を受けることもあったそうです。
2005年に引っ越しをした後もうろつく癖は変わらず、だんだんいなくなる頻度が増していき、しばらくぶりに帰ってきてもお腹を空かせていないことがありました。(スミス家との二重生活がスタート)
そして2010年、ミングは行方不明になりました。アレクサンダー家は近所に張り紙をして行方を捜しましたが、見つからないまま4年の月日が流れます。すると今年の5月になって突然ミングは現れました。それがミングとわかったときは、かなり驚いたといいます。
ところがまたいなくなり、その1か月後に現れます。そのときは足の毛を刈られていて、獣医の治療を受けたことが明白でした。
誰かが面倒をみていると思ったアレクサンダー家が張り紙の数を増やしたところ、スミスと名乗る一家から「クレオと名付けて飼っている、うちの猫ではないか」と連絡がきました。
スミス家は2010年に猫を連れて別の土地に引っ越していて、2014年の今年になって再び戻ってきたそうで、この4年間、猫が行方不明だったのはそのためだったのです。
足かけ10年近くにわたる二重生活により両方の飼い主の心をつかんでいるようで、どちらも手放すことができないと主張しています。
一方は最初から飼い、もう一方はこの4年間を独占して飼っていたわけで、どちらの心情もわかるだけに悩ましいところではあります。
もっとも猫からすれば、所有するしないなんて話は人間の都合であり、自分こそが主人のつもりでいるのかもしれませんね。
Families in dispute over two-timing cat that has been living secret double life for a decade