最下位ドコモは逆転なるか…?iPhone 6はドコモ、au、ソフトバンクのどこがいいのか、山手線全駅で速度を比較してみました
いよいよドコモ、au、ソフトバンクの携帯各社から発売された、iPhone
6。LTEアドバンストやTD-LTE(WiMAX2+,AXGP)など新しい通信技術にも対応し、前機種よりも快適な通信が行えるよう進化しました。
では各社どこのiPhone 6が最も快適かというと、技術的な話をいくら並べたところで、結局は実際に測ってみないとわからないものです。
そこで 昨年 同様に、発売日に各携帯電話会社のiPhone 6を入手し、山手線全駅、および駅間の速度を調査。昨年の調査では大敗してしまったドコモがどれだけ改善できたのか集計してみると…やはり残念な結末が待っていました。
検証方法
今回の検証では、ドコモ、au、ソフトバンクのiPhone 6にて、通信速度計測アプリ「RBB TODAY SPEED
TEST」を使用し、下りの速度を計測しました。
計測は9月19日に山手線の新宿駅から渋谷方向に1周し、全29駅で停止してドアが開いた時点、及び駅を出発し次の駅との中間地点の計58サンプルを集計しました。
見どころ
今回のiPhone 6は、2帯域を同時に使えるLTEアドバンスト(CA:キャリアアグリゲーション)やTD-LTE(WiMAX2+,AXGP)に対応。前機種のiPhone 5s/5cよりもより高速で通信できるなりました。
auは他社に先行して唯一CAを導入しているため、この点で優位に。またauのWiMAX2+、ソフトバンクのAXGPにも対応したため、使用感にどれだけの変化が出てくるのかが楽しみなところです。
回線速度はやはりauがトップ、ドコモは最下位から脱せず
さて、実際にすべての駅で計測してみると、次のような結果になりました。
まず、計測サンプルの中から、10Mbps以上の高速通信ができた割合を集計してみた結果がこちら。
高速(10Mbps以上)で通信できる割合が高いのは、
1位au、2位ソフトバンク、3位ドコモ
という結果に。昨年最下位となってしまったドコモは、1年では汚名を返上できなかったようです。
ただ 昨年 のドコモは10Mbps未満が63.8%だった事を考えると、22.4%まで減ったのはかなりの改善。…いや、昨年が酷すぎたのかもしれません。
また他社も、昨年比では auが84.5%→96.6% に、ソフトバンクは 70.7%→94.8% と大きく改善。このペースでドコモは他社に追いつけるのか、来年の結果が気になるところですね。
また平均通信速度(下り)を算出してみたところ、
駅、駅間共に王者auは変わらず、ドコモは最下位に。
なお数値だけ見ると接戦のようですが、 ドコモだけ低速すぎて計測エラーが出るという失態が1度ありました。 (最後の測定結果詳細に記載)
しかし各測定点ごとの下り速度1位の獲得数を集計してみると1位はauと圧倒的なものの、
ドコモが2位に浮上し、ソフトバンクが最下位に転落という結果に。
ドコモとソフトバンクは接戦を繰り広げていますが、それにしてもauの無双ぶりは凄まじいものですね…!
なお、各駅での詳細な測定結果はこちら。
iPhoneを買う時の参考になれば幸いです。