2014年10月10日 11:52

「仕事でうつ病になる理由は、仕事量よりも上司の質による」オーフス大学の研究結果

 

職場環境
仕事のストレスによって、うつ病になる人も少なくありません。

もちろん理由には個人差があるものの、
「職場でうつ病を引き起こす要因となっているのは、仕事量が多すぎることよりも上司の質による」との研究結果を、デンマークのオーフス大学の臨床医学博士が発表しています。

デンマークの学校、病院、保育園、オフィス等で4500人の公務員にアンケート調査が実施されました。

その結果、驚くことに仕事量の多さはうつ病への影響は少なく、上役から不公平に取り扱われるといった仕事環境が、被雇用者の気持ちに大きな影響を与えていたことが判明しました。

このことから、仕事量を減らすことでは職場のうつ病は改善しないとの結論に至ったそうです。

(もっともデンマークの公務員の場合、過酷な長時間労働や残業は少ないと思われるので、日本の労働環境をそのまま当てはめられないかもしれませんが。)

海外掲示板には、このことについていろいろ意見が寄せられていました。

●困ることは、その問題を上司には言えないということだ。

↑うちの妻の元上司は、匿名で満足度アンケートを実施したことがある。そしてその後に不満足に感じた従業員の仕事量を最大3分の1くらい減らすことによって罰した。当然ながらその後は従業員の満足度は急激に落ちた。

↑そういう匿名のアンケートが嫌いだ。

●自分の職場でも匿名のアンケートがあったよ。会社のサーバーのネットワークで行われた。上司は誰がどれを投稿したか知りたがり、最終的な報告ではネットワークに名前も一緒に出てた。1か月以内に数人が解雇されていたよ。

●自分は上司をろくでもないと言う人間が会社にいると、仕事はより楽しくなるという意見を持っている。

●次の職を見つけてから、職場の抱えている問題を上司に詰め寄った。もちろん冷静に話し合うように伝えたが、彼女はよくは取らなかった。彼女を攻撃しているように受け取ったようだ。翌日、退職願を出して、次の仕事の準備をした。

↑うちの母親が私に教えてくれたルールは、「仕事をやめる直前に不満を表に出してはいけない。それは職場の問題を直す無料のアドバイスになる。もし問題を直したいなら、そこで働いている間に、相手側から尋ねてくるから」というもの。
あとプロとして仕事をしているなら、世間は狭い。みんながみんなを知っている時代だ。特定の分野や産業ではなおさらだね。お互いに情報を交換し合うだけでなく、将来的に同じ人の下で働く可能性もある。
なので橋を燃やしてはいけない。未来に何が待っているかはわからない。しかたなく同じ仕事をしなくてはいけないこともある。

↑それは正しい。理由:自分は橋どころか地上まで燃やした。

●不公平な上司や職場環境だけでなく、人がどう認識するかも影響するよ。どんな風に見えるかも大事。

●この研究結果には賛成。自分は仕事が大変であることは楽しめた。立ち向かうチャレンジを感じられた。だけど上司がぶしつけで、短気で、何をやっても満足しないところには嫌気がさした。それがあまりに嫌で仕事を辞めたほどだ。それ以後は幸せだ。あの上司はクソくらえだ。

●欲求不満・絶望は職場を鬱に追い込む。自分は現在、今までで一番最高な上司の下で働いている。

●これはみんな知っていることだと思った。大学を卒業してから4つの職を持ったが、仕事が嫌いという理由で仕事をやめたことがない。いつも上司が最低という理由でやめた。人は仕事から去るわけじゃないんだ。上司から去るんだ。

●職場の環境をよくするのにお金で解決できないときがある。以前、仕事量も給料も多いところに勤めていたが、こき使われているように感じ、いつも睡眠不足で疲れていた。
辞める2週間前に退職願を出した。すると向こうは報酬を倍にすると言ってきた。僕は「お金じゃないんですよ。ここにいるのに十分な給料ってのはないんですよ」と伝えた。
その時はとにかくみじめな気持ちになった。もう2度とオファーしてもらえないお金を断ったことで、逆にお金のためだけに働くことはしないと肝に銘じている。
将来、また間違えかけたときに自分に対してビデオを作ったくらいだ。その後、そこより給与の少ないところで仕事を得たが、自分は評価されていて、上司も同僚も気に入っている。仕事に戻るのが楽しくて、夢の仕事だ。
みんな生活のために仕事をしなくてはいけないけど、どんな仕事であれ、自分が嫌いなことはできない。
誰か似たような悩みを持つ人がいたら、どんな報酬をもらっても、そこまでの価値がないものがあるとアドバイスをするよ。


日本の場合は、ヨーロッパ先進国の基準からはありえないほど長時間働いているので単純比較はできませんが、仕事内容よりも上司の良し悪しによる影響のほうが大きいと、研究に賛同する意見が多く見られました。

The boss, not the workload, causes workplace depression.

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見
 
コメント欄を表示する(7)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。