2014年11月14日 12:08

「これが今アメリカで起きている現実…」保険に加入しているのに『違う病院』へ運ばれた女性、580万円を請求されて破産の危機に

 

別の病院に搬送されたので保険適用なし00
医療制度が崩壊しているといわれるアメリカでは、保険なしで治療を受ければ破滅してしまうほどの高額医療費を請求されることが珍しくありません。
(参照:「もうこんな国いやだ…」アメリカで請求された恐ろしく高額な医療費14例

ところがある女性は加入していたにもかかわらず、救急車が別の病院に搬送したことにより、破産の危機に陥っていると海外メディアが報じています。

別の病院に搬送されたので保険適用なし01
Woman taken to 'wrong' hospital faces bankruptcy

ウィスコンシン州マディソンに住むメガンさん(30歳)は、今年9月に心臓発作を起こし、救急車で病院へと搬送されました。

彼女は保険に加入していましたが「間違った病院」へと運ばれたために、保険が効けば1500ドル(約17万円)で済んだ医療費が、5万ドル(約580万円)へと跳ね上がったのです。

「間違った病院」とは何を意味するかというと、アメリカではなんと保険の種類によって、適用される病院とそうでない病院があるという、恐ろしいシステムになっているそうです。

病院に着くまで意識がなかったというメガンさんは、当然ながらそのことを伝えることは不可能でした。

いきなり破産の危機を迎えた彼女の現状に対し、他国の人々からは信じられないといった意見が噴出していました。

●同じマディソンで救急医療士をしている。
患者の保険の種類を確認するのは一般的になっている。救急車の中に保険会社のリストが貼ってあり、どこの救急病院でどの保険が適用されるのかわかるようになっている。病院が患者を破産させないように保険会社を突き止めるのが、われわれの非公式の仕事となっているほどさ。

↑オーストラリア人として、健康と安全に関することで、そんな資本主義化していることに当惑する。

↑オーストラリアの医師として混乱するし、怒りを覚える。そんなシステムは想像すらできない。アメリカの医療システムをモデルにして、バカな政府が民営化しようなんてとんでもない。

●どこまで資本主義化されているのかが想像が及ばない。人の命が金の下に位置しているなんて。

↑アメリカへようこそ。

●バカな質問かもしれないけど、保険の種類が不明なときは、救急医療士は私営ではなく公営の病院に連れていかないの?

↑そこは政府関連の病院なんだよ。それでも民間病院のように請求するんだ。

↑わお、アメリカがどれくらいひどい状態なのか知らなかった。

●赤ちゃんが7週間早く生まれ、集中治療室に10日いただけで60万ドル(約7000万円)以上だった。

↑60万ドル!? いったい何の治療なんだ。ユニコーンの血液でも使っているのか?

●今日僕は、アメリカの保険は限られたいくつかの病院だけ適用されることを知った。いったいどんな馬鹿げているんだ。

●みんなにとってシステムが機能していないと言うのに、何の改善もなされないのは、政府が壊れているんだよ。

↑壊れているんじゃないんだよ。金持ちが計画した通りなんだよ。

●ちょっと待てよ。アメリカでプライベートの保険を持っていたとして、どの病院でも受け付けてもらえないの? 何てこった! 何て後ろ向きなんだ。

●保険会社と病院が合っていても、まだ大きな金額を払わないといけないよ。

●ちょっと確認させてくれ。
えっと、アメリカでは自分のネットワークから許可を受けた保険が、ネットワーク内の病院と合致していて、ネットワーク内から許可を受けた医師がいて、診断もネットワーク内のみで許可され、ネットワーク内で許可された薬のみを処方される。
その間に出血して死んでいくんだ。
重力によって揺れる惑星の動きをそろえるほうが、よほど簡単なくらいだ。
そしてその間に発展途上国では、プレミアムはそこより安く、カバーはそこより広く、アクセスはユニバーサルで、気を失いながら複雑な計算をしなくともよい。
アメリカよ、言い訳は何だい?

●ヨーロッパ人として言うが、アメリカの医療システムを変えるには、いったいどうしたらいいんだ? もちろん最優先にするべきことだろう?

●ドイツ人だけど、2週間前に息子が頭を打ち、救急病院に運ばれた。ひと晩滞在し、余分なベッドのある部屋を提供されたので、子供のそばにいることができた。翌日退院できて、駐車場代11.5ユーロ(約1700円)と6.2ユーロ(約900円)のまずいコーヒーを飲んだ。
ちなみに救急には1銭も払う必要はなかった。

↑それは非常に高いコーヒーだと思う。

●(アメリカでは)運ばれる途中、どの保険に入っているかを尋ねられるんだ。大ケガをして病院に到着しているときでも、痛み止めももらう前に、どの保険かを聞いてくる。

↑「ええと、どの保険に加入していますか?」
「持ってません」
「ではさようなら」

●昨日ミズーリ州で友人が亡くなった。彼の最期のFacebookページには「ひどく具合が悪い。腹が痛い、病院に行かなくちゃいけないが保険を持っていない。だから寝ることにする」
そして彼は2度と起きてこなかった。葬式は土曜日だけど、彼(26歳の活発な若者)は、このひどい医療システムの直接的な影響を受けた結果死んだんだ。


アメリカの医療制度崩壊については何度かご紹介したことがありますが、改善の気配どころか、どんどんひどい状態になっている気がします。

日本の医療制度も危機にあると言われていますが、アメリカの二の舞とならないよう反面教師としたいものです。

My girlfriend was rushed to the hospital, now faces bankruptcy…

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