「ピサの斜塔は600年の間に階段もこんな変化を遂げた…」年月の力はすごいと驚かれていた写真
傾いたタワーとして有名なイタリアの「ピサの斜塔」。長い間に人々が上り続けているうちに、大理石でできた階段が摩耗しています。
1372年に完成してから640年以上が経過していますが、「階段のすり減り具合も斜塔ならでは」だと感心されていました。
写真をご覧ください。
階段にうねりが出来ていますが、これは人が歩いたことにより、少しずつ削れて行った結果です。
塔の傾きに沿って、摩耗場所も中心ではなく、斜めにへこんでいるのです。
こんなところにも、斜塔ならではの特徴が出ていたのですね。
長期に渡って人々の影響を受けたものは他にも数多く存在するようで、海外掲示板にもいろいろな例が出ていました。
コメントをご紹介します。
●おもしろいのは、塔の再建時にこの階段をひっくり返そうとしたんだ。裏側はまだ平らだろうと思ってね。そうすれば簡単な修復で済むはずだったんだが、最初の1つをひっくり返した時点で、裏側のほうが激しくすり減っていたことがわかったんだ。そう、何百年の間に同じことを思いついて、すでに実行に移されていたんだ、
↑自分はそれを枕でやってる。
●そんな変わった角度で上って行くことを考えると、もっと壁に手の痕があってもいい気はした。
●自分の性格だと、すり減っていない部分に足をわざと置く。
●サン・ピエトロ大聖堂(バチカン)にある「聖ペテロの司教座」の銅像の足は、巡礼者が800年ほど足を触り続けた結果こうなった。
●それを見て「ビクター・ノワールの墓碑」(19世紀のフランス人ジャーナリスト)
を思い出したよ。
↑みんなそんなところを触りたがるの?
↑そうだよ。Wikipedia(英語)によると、「帽子に花を挿し、銅像のくちびるにキスをし、生殖器のあたりを触ることで、子宝、安定した性生活、あるいは伴侶に恵まれる」という言い伝えがある。そのため女性の参拝者が後を絶たず、プライベートな場所がすり減って光っているんだ。
●ビクター・ノワールの墓碑がどういうことになってるか、2枚紹介しておく
(現在は傷みがひどくなったことからフェンスで囲われているとのこと)
●ジュリエット像(イタリア・ヴェローナ)。
(右胸に触れると恋愛が成就すると言われている)
●リンカーン像の鼻(スプリングフィールド・リンカーン墓所)。
(鼻に触れると幸運に恵まれると言われている)
●ダニエル・ブーンの足。
(アメリカの西部開拓者)
●チェコのプラハでは、この犬と女性(ネポムツキー像)。
↑プラハの旅行を楽しめた人は犬(左)を触り、またプラハに戻ってきたいと思った人は女性(右)を触る習わしになっているんだ。
ちりも積もれば山となると言いますが、人間が歩いたり触ったりするだけでも、その数が膨大になれば、これだけの変化が生まれるのですね。
500 years of walking up the marble stairs of The Leaning Tower of Pisa.