2014年12月15日 11:18

ミラーレスは一眼レフを超えられるのか?最新ミラーレスα6000と5倍高いEOS 5D Mark IIIで、AF性能を比較した結果…

 


新世代のカメラとして、近年人気のミラーレス一眼カメラ。

しかし出始めの頃に家電量販店に見に行ったところ、まあオートフォーカスが遅いのなんの。 「止まってるものしか撮影できないんじゃないの?」 とさえ思えるほど使い物にならず、以来一眼レフ信仰を貫いてきました。

ところが近年のミラーレスは、弱点だったオートフォーカスが劇的に改善されているとのこと。そこで私が最強と信じて疑わない一眼レフ EOS 5D Mark IIIと、最新ミラーレスカメラα6000で、高速で移動するラジコンを撮り比べてみました。

約5倍もの価格差のカメラによる、AF性能テストの結果をご覧ください。


今回テストのきっかけとなったのが、ソニーの最新ミラーレス、α6000。最新のこの機種では4Dフォーカスなる高性能AFを搭載し、一眼レフにも迫るAF性能を実現したとのこと。

そこで性能を試してみるべく、ソニーにダメ元で貸し出しを頼んでみたところ、評価機を貸りることができました。

とは言え、ミラーレスカメラが流行りだした頃、あまりのフォーカスの遅さにミラーレスそのものに失望した私。そこで「ミラーレスにしては」速い程度では意味がないので、比較対象としてガチの一眼レフカメラを用意しました。


それが、こちらのキヤノン EOS 5D Mark III。

アマチュアカメラマンにとっては最高峰とも言えるプロも使用するカメラで、画質、AF性能ともに定評があり、今まで触ってきたカメラの中では間違いなく最強に属する機種。

「一眼に迫る」と言うからには、やはりこのクラスの機種と戦えるくらいじゃないといけませんよね!


ちなみに今回対決するカメラの構成はこちら。

ボディだけで見ると、α6000は実に約5倍もの価格のカメラと戦うことに。言ってみれば、 ストロー級 vs ヘビー級くらいに無茶なカードです。

決定的瞬間を撮れるのはどっちだ!?ミラーレス vs 一眼レフ ジャンプ撮影対決


しかし肝心なのは、実際に撮りたい場面を撮れるかということ。

そこで高いAF性能を必要とする被写体として、高速で走行するラジコンを選んでみました。


ただ走るだけではつまらないので、特製ジャンプ台を制作。


ついでに編集長に寝そべってもらいました。


勝負は、ジャンプの瞬間を連写で撮影し、ジャンプの瞬間できちんとAFが合っているかで判定。なお腕の差が出ないように、撮影のチャンスは5回としました。

意外にもジャンプを捉えられない EOS 5D Mark III

ではまず、EOS 5D Mark IIIでのジャンプ前後の連続撮影の結果は…こうなりました。連写の結果をどうぞ。


高速で突っ込むラジコン。AFはしっかりラジコンを捉えています。


しかしジャンプの瞬間…あれ、編集長の上着にピントが移ってる!?


そしてなぜか全体がピンぼけに。AFどこいった!?


結局何度かトライしたものの、惜しいカットもあるものの、ジャンプの瞬間は一度も成功せず。

もちろんフォーカスが合うようにラジコンをできるだけ中心に捉えようと頑張ったのですが、結果的にジャンプの決定的瞬間を捉えることはできませんでした。

これってもしかして、カメラの腕が未熟すぎるの…!?

ジャンプの瞬間をしっかりと捉えたα6000

ところがα6000で同じように撮影してみたところ…その結果はあまりに違うものになりました。同じく連写写真を連続でどうぞ。


ジャンプ手前、ピントはしっかりラジコンに合っています。そして…


ジャンプの瞬間まで、ちゃんとピントが合ってる!


何度か試したジャンプの瞬間の写真を見てみると、5枚中4枚がしっかりピントが合っています。その成功率、80%。

なんてこった、今まで一眼レフこそ至高と信じて疑わなかったのに、ここまで結果が違うとは…!これはちょっと評価を改めなければならないようです。

ファインダーから見る2機種の違い

また実際に撮影している時のファインダーの様子も撮影してみました。


こちらはEOS 5D Mark IIIのファインダーの様子。ラジコンの上に見える黒い四角が、フォーカスの合ってる部分です。

動く被写体を追いかけ続けるAIサーボモードでは、61点高密度レティクルAFが、走り回るラジコンを高速で正確に捉えてくれます。


しかしAF用のセンサーがあるのは、この赤枠の領域のみ。なので撮影の際には、被写体をこのエリアから出さないよう、撮影者の腕が求められます。


対してミラーレスのα6000は、撮影領域のほぼ全面をカバーする179点像面位相差AFセンサーが、フレーム外周に移動した被写体にもしっかりとピントを合わせてきます。

しかも恐ろしく高速で、EOS 5D Mark III に全く引けをとりません。

初期のミラーレスは、もっさりした動作のコントラストAF方式でとても使い物になりませんでしたが、これはまるで別物のようです。


さらにロックオンAFで撮影対象を指定することで、より正確に被写体を追尾することも。ちなみに今回の撮影テストのうち2回は、このロックオンAFを使用しました。

ミラーレスの下克上!AF性能の軍配は4Dフォーカスに


「ミラーレスはどう逆立ちしても一眼レフには勝てない」 という結果を予想していたこの勝負、結果は意外にもミラーレスの勝利となってしまいました。

正直なところ、 「最強の写真が撮れる一眼レフなのだから、デカさと重さは我慢せざるを得ない」 と自分に言い聞かせていただけに、AF性能だけとは言え軽量のミラーレスに一眼が負けてしまったのは、なんとも複雑な思いです。

もちろん撮影する場面によってそれぞれ得手不得手があるとは思うのですが、一眼レフこそ最強という固定観念は、そろそろ覆る時期に来ているのかもしれませんね。

α6000|デジタル一眼カメラα(アルファ)- ソニー

追記

EXIF
参考までに、各カメラで撮影した写真のEXIF情報はこちら。いずれの機種も、高速連射モード、シャッタースピード優先AE(1/800)、ISO AUTO、F4にて撮影しています。

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