ハーバード大学の模擬国連で中国人学生が「台湾は国ではない!」と猛抗議→会場から追放される…海外の反応
国際会議のシミュレーションを行なう「模擬国連」が1月末にハーバード大学で開催されたのですが、参加した中国の学生らが「台湾を国扱いしている」と抗議したそうです。
その結果、中国人学生が会場から追放させられる騒ぎへと発展しました。
模擬国連は、1923年にハーバード大学で開催された「模擬国際連盟」を原点とする伝統ある政治シミュレーションで、日本を含めた世界各国の代表が大使として参加しています。
(模擬国連 - Wikipedia)
この模擬国連のハンドブックで、台湾が「地域」ではなく「国家」扱いとなっていることに、中国の代表団として参加している学生らが激怒、記載を変更するよう要求しました。
抗議があまりにエスカレートしたことから、組織委員会側は中国人学生らを会場から追放する処分を下したとのことです。
また、組織委員会は妥協案として、ハンドブックは変更せず、中国人のハンドブックにステッカーを貼る提案をしたようですが、中国人学生側はこれに満足していないようです。
この件に関する、海外掲示板の反応をご紹介します。
●そのステッカーは中国製?
↑違うさ、台湾製だよ。
↑じゃあ中国製ってことだな。(byその中国人学生ら)
●これが理由でほとんどのソフトウェア会社は「Country/Region」(国/地域)というオプションになっているんだ。
↑ソフトウェア会社勤務だが、確かに中国政府を怒らせないように、全てがそういう翻訳になっているね。
●自分の高校の歴史の授業では、ヨーロッパとアジアから中学生を招待した。最後の2人は中国と台湾からで、2人は言語がいっしょだったので結構よく話をしていた。
ところが先生が「自分の国について30秒ずつ話すように」と指示したときに、それは起った。
台湾の生徒が立って台湾地図をボードに描いたのだけど、そうしたら中国の生徒が立ちあがっていきなり「中国の最も大きな島だ」と言った。台湾の生徒がそれを拒否すると2人は数分ほど言い争っていた。授業はおもしろかったが、見ていてとても奇妙だったよ。
●この7年ほど中国に住んで学んだが、中国によると何もかもが中国のものということになっている。
●彼女は中国人だが、彼女の母親は「日本は19世紀まで部分的に中国のものだった」と言い張るんだ。彼女はいい娘なんだけど、自分は日本語を専攻していただけに、しゃくに触る。
↑確かに彼らは日本人を嫌っているね。時々そういう人々に「パンダと箸はもともと日本のものだったんだ」とからかうのが非常におもしろい。
●韓国人だけど、韓国ではどっちかというと年配者にそういう傾向が強い。ところが中国人は高校生くらいですでに同レベルだった。
●アメリカや国連は台湾をどのように見ているんだい?
↑アメリカはニクソン大統領までは正式に国とみなしていたよ。ニクソンが中国本土にくっつけたんだ。だから今はややこしいステータスだ。
(ニクソン大統領の中国訪問 - Wikipedia)
↑台湾は国連のメンバーではない。理由は蒋介石氏が、国連が中国を認めようとしたときに怒り狂い、そんなことしたら台湾は脱退すると言ったからだ。
(アルバニア決議 - Wikipedia)
●最初は冗談なのかと思った。
●国連でも、中国は全く同じことを主張しているよ。
●台湾人だけど、よく中国人が「台湾は切り離せない中国の一部である」と主張するのを聞くたびに、実際に彼らが言ってるのは「中国の一部であるべき」を意味していると思っている。
何がどうあるべきかは好きに考える権利があるが、自分はそれには賛同しない。台湾が中国政府に統治されていない事実があるだけ。
台湾の税金システム、法律、そして自分たちのリーダーがいる。その一方で、台湾人が独立国であると主張しても、それも十分正しいとは言えないと思っている。悲しい現実は国と認めている国も少なく、大声を出して台湾は独立しているという人も少ない。
台湾と中国の関係は、近隣である日本ではなじみ深いものですが、あまりよく知らない欧米人にとっても、かなり興味深い問題に映っているようでした。
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