2015年03月30日 10:43

「シリアの女の子にカメラを向けたら…武器だと思って降伏した」心が痛むと同情されていた1枚

 

シリアの女の子00
激しい内戦が続き、多くの難民を生んでいるシリア。
シリア騒乱 - Wikipedia

生活苦だけでなく、常に危険にさらされている状況では、子供たちのリアクションも変わってきます。

現地のフォトジャーナリストが、小さな女の子にカメラを向けたところ、武器だと勘違いして「降伏」するポーズをしたという1枚が話題になっていました。

シリアの女の子01
平和な国なら、かわいらしいと思うところですが……。

まったく笑顔のない表情が、シリアの現実を表しているのだとすると悲しくなります。

海外掲示板には多くのコメントが寄せられていました。抜粋してご紹介します。

●これは心が痛む。

↑こんな小さな子供が、こんな状況になっていることに胸がつぶれそうだ。

●彼女の表情が……。

↑この顔が「危険じゃないのをわかっているから怖くないわ」なのか「ちょっと面白いことしている」という顔なのか、「これに慣れている」という顔なのかがわからない。

↑「お願いだから殺さないで」という顔をしてみるといい。

●その家族の写真。
シリアの女の子02

●現実の激しい側面が我に返らせる。この世界はとても狂っていて、無実の人々が毎日のように辛いことに直面している。全体で結束しないときっと止めることはできないだろう。この写真は自分の環境が、現在も過去も恵まれていることを思い出させるものとしよう。どこかで自分を必要とする人々がいるからだ。

●彼女にカメラを向けるんじゃない。

●危険の概念をしっかり理解できる年齢じゃないことに憤りを覚える。攻撃の際にどうしたらいいのかを子供に教えなくてはいけない人々がいるなんて。

●いとこが小さな3人の子供たちを連れてシリアを脱出し、2年前から安全なスウェーデンに移住してきた。
彼らがここで初めての大晦日を迎えたときに、外で祝いの花火が鳴り響いた。すると彼らは「故郷と同じだ。家の中に入らなきゃ」と言った。最大級に悲しい声で。
最初の頃は父親はニュースばかりを見て、子供たちはどんな種類の重火器が使われていたのかを自分に尋ねてきた。彼らにとっては、武器も飛行機の種類も、音を聴けばわかるのが当たり前になっていた。叔父である僕なら、もっと知っていると思っていたんだ。

↑友人のひとりはシリア人の通訳者として、ここスコーネ地方(スウェーデン)でシリア難民の支援をしている。ある家族に住む場所が見つかったなら何でも援助すると言った。2日ほどかかったが、なんとか家具もそろえた。父親はエンジニア、母親は教師で、長男はエンジニアの学生だった。彼らは夜中のうちに殺されるのを逃れるために実家から逃げ出した。全てを失って他の親切な国の慈悲によってのみ生きていける。スウェーデン人でこれを読んでいる人がいたら、なんとかこういう人々を助けてほしい。何も甘えるために国を出たわけではなく、本当に謙虚で、小さなことが彼らの助けになる。


実際に降伏の意図だったのかは不明ですが、こわばった顔からシリアの現実が伝わってくると、多くの同情を誘っていました。

Syrian girl thought the photojournalist was holding a weapon, so she surrendered

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