Facebookで他人と自分を比較してばかりの人は「うつ」の症状を持つことが多い…海外の反応
SNSを利用することで、インターネット越しに多くの知人・友人とつながることができるようになりましたが、必ずしも良い影響ばかりとは行かないようです。
ヒューストン大学の研究者が、Facebookの利用の多さと「うつ」の症状に深い関連があるとの研究結果を発表しています。
Facebook use linked to depressive symptoms
ヒューストン大学の研究者メイリー・スティアース氏は、Facebookの使用頻度が高く、うつ症状がある人は、他人と自分を比較しがちであると報告しています。
Facebookに投稿する人の大半は、人生における「悪いこと」は省いて「良いこと」ばかりを投稿する傾向にあることから、友人のハイライト・シーンばかりを見せつけられることになり、その結果、まるで自分の人生が「劣っている」と感じやすいというものです。
他人と自分を比較してしまうという概念は新しいものではありませんが、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス )では、そこまで親しくない友人たちの情報がどんどん流れてくるリスクがあり、無意識のうちに比較してしまうそうです。
実際、FacebookやLINEなどを利用しているときに、友人の投稿をうらやましいと感じたり、あるいはうらやましがられそうなことを優先的に投稿した経験がある人は多いのではないでしょうか。
この研究に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●自信についても同じことが言えるね。自分の価値基準を外部の人からの評価基準に置くと、幸せには絶対になれない。
●じゃあ、自分の投稿が他人よりも良いことばかりだったら? その場合はうつと戦う効果はあるのかな。
●いい人生を歩んでいる人々は、自分の人生を他人と比べるFacebookにそれほど多くの時間を使わないと思うよ。ちょっと写真を投稿して、ちょっといいねを押して、いい人生を楽しむんだ。
●もちろんそうだよ。Facebookは「隣の芝生は青く見える」という仮定を補強しているね。
●あるいは、落ち込んでいる(うつの)人ほど、Facebookに惹かれるんだ。
●記事の通り、原因になるというよりも、関連があるだ。
●知人にも(他人の投稿と比べて落ち込むタイプが)数人いるよ。みんなが毎晩ごちそうを食べているわけではなく、毎月すばらしい旅行をしているわけでもなく、彼らの子どもたちが完璧というわけもなく、いつもいつも彼らが幸せではないんだと説明する必要があった。
↑それは人生の一部にすぎないしね。自分に降りかかる悪いことを投稿することはない。共有するに値するものがあるときに投稿するんだ。ビーチの近くに住んでいるので、それを気に入っているから写真を投稿する。だが、最近体験した通勤時間の渋滞の写真は投稿しない。
●自分は理解できるよ。いちいち自分の友達が新しい家、新しい車を買うのを報告してくるたびにムッとする。だが家が抵当に入ったり、離婚したり、苦難を見るとうれしい。それが理由でFacebookを使っている。自分は他人の不幸を楽しむ。
●うつの時間は、室内で過ごす時間とも関係がある。インドアで多くの時間を過ごすことはインターネットに多くの時間を過ごすことと関係があり、インターネットで多く時間を過ごすことはFacebookで多くの時間を過ごすことと関係がある。関係があるという研究結果を導き出すのはそう難しくない。
確かにSNSは便利ですが、リアルとは違う情報の伝わり方をすることから、新しい問題も起こりやすくなっています。
精神的に不健全だなと感じたときは、あまり時間を費やさないほうがいいようです。