ロンドンの金庫にドリルで大穴をあけて泥棒が侵入…これが360億円を盗み出した現場
宝飾品の金庫ともなると、ソフト的にもハード的にも厳重に守られているので、直接襲うのは難しいものです。
ところがイギリス・ロンドンにある金庫にドリルで穴をあけ、2億ボンド(約364億円)を盗み出した泥棒がいました。
おそるべき現場の写真をご覧ください。
わかりやすいほどの大穴!
厚い壁をものともせずにぶち破り、金庫の内部がひっくり返っています。
襲われたのはロンドンの宝飾店街にあるハットン・ガーデンの貸金庫で、ドリルなどの機材はすべて置き去りにされ、犯人はまだ捕まっていないとのことです。
開けられた穴は深さ50cm、高さ25cm、幅45cmで、床より89cmの位置。
人がぎりぎり通れるほどだそうですが、これほどの穴を開けたら騒音もすさまじいはず……。
この事件に対する海外掲示板の反応をご紹介します。
●こういうドリルで穴を開けている。
●自分は8インチ(20cm)のドリルを使い、地下にある乾燥機の横に空気口を作ろうとしたんだが、そのドリルが止まってしまったときに腕をねじるところだった。機械の動きが止まるわけではない。ヒントは壁を曲げるか、腕を曲げるかだね。
●インターネットラジオで建築学科の学生が、仮想の銀行強盗の計画として「銀行破り」というのを放送していたが、それも「壁にドリルで穴を開ける」アイデアだった。
●異形鉄筋がほとんど入っていない、ただ流し込まれたコンクリートの壁だ。今時の金庫室の壁は、複数のメタルパネルで覆われたものとコンクリートを一緒にしている。異形鉄筋を入れ、メタルも堅くしてあるので、穴あけに時間がかかるようになっている。ただし泥棒には、ひと晩中の時間があるからな。
(異形鉄筋)
●警備の男たちは買収でもされていたんじゃないか? この事件はかなり疑わしい。
●泥棒たちは前もって工事があるという噂を広め、音がうるさくなることを前もって謝罪しておいたんだ。なので泥棒たちは事件当日は蛍光色の作業着を着ていた。
●ドリルだけで3000ドル(約36万円)くらいするやつだな。かなり音がうるさいよ。
●幸運だったのはアラームは鳴ったんだ、泥棒たちが入った途端にね。不幸だったのは警察が車のアラーム程度にみなしたことだ。
●この写真を見ると、穴がどんなに小さかったかがわかる。もっと低い位置にしていればイスで隠せたね。
●自分はコンクリートを切る仕事をしている。いくつかの写真。
hackahal - Album on Imgur
↑それで事件の日はどこにいたんだい?
●こういうのは映画で起こるんだ。現実ではないんだ。
チームの1人は採鉱産業に裏のコネとか兄弟がいて、そのコネで仕事場からこの産業機械を盗み出させるんだ。それを盗んだ車を使って銀行まで運び、必死に穴を開けようとひと晩中がんばるんだ。
夜の警備員が来たときは音が聞こえないように止め、やっと銀行が開く30分前に貫通させる。ようやく全てのオートロックを解除してドアがカチッと開く。
キャストはブラッド・ピット、ジャッキー・チェン、ニック・ノルテでよろしく。
●オレが家でドリルでの穴のを開けるときのやりかた。「おっと、おっとと、またやっちまった。よし十分大きいな!」
●なんで誰も気づかないんだ。
↑大きなポスターでも壁に貼ってあったのさ。
●異形鉄筋が入ってないのは愚かだ。実際の金庫室の壁はこうでなくちゃいけない。
なるほど、犯人たちが工事作業員を装ったので、騒音や機材などの搬入を怪しまれなかったようです。
それにしても先進国のセキュリティで、こんなに大胆不敵な泥棒が成功してしまうのも驚きですね。
Hole drilled by burglars at Hatton Garden [Heist] revealed