2015年05月14日 11:04

「子供が不安になるのは、親が不安になるから」大学の研究により判明…海外の反応

 

不安
子供のふるまいは、親からの遺伝だったり、育てられる環境だったり、あるいは両方の組み合わせだったりと、いろんな要因が考えられます。

ただし子供が感じる不安という点については、親が心配な姿を見せているなど、環境からの影響がほとんどを占めていることが、キングス・カレッジ・ロンドンの研究によって明らかになりました。

Anxious Parents Can Transmit Anxiety to Children, Twin Study Shows

「不安は世代間をどう伝わるか」をテーマとし、387組の一卵性の双子と489組の二卵性の双子のデータを用いて研究調査が行われました。

両親の不安な性格についてはカロリンスカ・スケールから20項目をチェックしてもらいました。子供の不安については子供用のふるまいの項目リストが利用されました。

その結果から、遺伝子によって伝わるよりも、両親がどう育てているかなど環境因子が大きな影響を与えていることがわかりました。

つまり不安を抱えている両親は、子供の成長に大きなインパクトを与えるということです。

この結果に対する海外掲示板の意見もご紹介します。

●一度ボアコンストリクター(蛇)の近くに置かれた赤ちゃんの実験を見たことがある。赤ちゃんたちはその部屋に母親が連れて来られるまでは落ち着いていた。
ところが母親たちが恐れた態度をしているのを見るやいなや、泣き出したんだ。興味深いことにポーカーフェイスをした女性も、取り乱した女性も、赤ちゃんの恐怖を引きだしていた。
野生では子供たちが親の恐れをいち早く理解することで、危険な状態をうまく回避できる。
ボアコンストリクター - Wikipedia

↑ブランコから落ちてヒザをすりむくような状況でも似ている。

●子供専門の心理学者だが、多くの子供たちのいろんなタイプの不安の治療を行っている。そのうちの半分の仕事は両親の不安についての扱いで、それがいかに子供の不安を強くしているかを見直すことになる。

↑きっと私みたいな人々をたくさん扱っているのだと思うけど、うちの母親は「うつ」で不安症を患っていた。同じく自分も「うつ」で不安症の診断を受け、認知行動療法を去年受けた。

↑それらの治療は効果的だと思う? 自分も不安症の診断を受けたので。

↑治療はとても助けになった。タイムラインを書くと……
・2013年5月:3年通った大学を「うつ」と不安症のために辞めた。
・2014年1月:コミュニティカレッジに入学
・2014年3月始め:「うつ」と不安のために全てのクラスを辞める。
・2014年3月中旬:外来患者として登録し、部分入院で認知行動療法をグループで受ける。
・2014年4月中旬:部分入院から退院。
・2014年6月:ウェイターとして仕事が見つかる。仕事は気に入って好きである。
・2014年9月:コミュニティカレッジに再入学
・2014年12月:1学期を無事に好成績で終える
・2015年1月:コミュニティカレッジに再入学
・2015年4月:州立大学へ編入
・2015年5月:学期がそろそろ終わる。

●自分が子供を壊していることを知った。

●これはすごく怖いことだ。自分はすぐ不安になるが、それを子供たちに渡したくない。それを変えるために何かできることはある? それから自分はもう大人なのでどうしようもない? 夫はとてものんびりした人なので、自分の不安の影響は彼の影響で和らぐ?

↑セラピストからの治療が役立つと思う。自分がきついときに受けたがかなり助かった。
●この研究で自分の不安の原因の説明になった。


不安症にはいろいろな側面があり、人がサバイバルしていくためには必要という観点から、悪いことばかりではないという意見もありました。

さらに不安症の遺伝について、別の深い研究もあるそうです。

ただし、むやみには子供に不安を見せないようにすることは大切とのことです。

Anxious Parents Can Transmit Anxiety to Children, Twin Study Shows.

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