「ハーバード大学が増えすぎたアジア系だけ合格ラインを難しくしているのは人種差別?」海外の反応いろいろ
世界で最も優秀な学生が集まる大学の1つとして数えられるハーバード大学。
その名門校が、近年増加しているアジア系アメリカ人に対して入学制限しているといい、差別ではないかと提訴されています。
海外の反応はどんなことになっているのか、ご紹介します。
Harvard accused of bias against Asian-Americans
ハーバード大学がアジア系アメリカ人の入学人数を減らすため、合格ラインを他のグループよりも高く設定するよう働きかけているとして、NPO団体をはじめとした64団体が提訴しています。
団体によればSAT(大学進学適性試験)の結果では、アジア系アメリカ人は、平均して白人より140点、ヒスパニック系より270点、アフリカ系アメリカ人より450点も高くないと入学できていないことがわかったそうです。
さまざまな見地からハーバード大学がシステム的にアジア系アメリカ人を差別しているのは明らかであると、政府に人種差別や偏見をなくすよう求めています。
一方のハーバード大学側は、「学生の能力・特徴・家庭背景といったことを総合的に判断しており、あくまで法にのっとった入学規定である」と主張しています。
この件に関する海外掲示板の意見をご紹介します。
●他者への優遇措置が自分に降りかかると最悪なんだ。友人が医学大学に入学したがっていたが、彼はインド人だったので不利だった。現在アジア人が医学部にあまりに多いので、人数が制限されているらしい。
●まとめると、アフリカ系の合格ラインは引き下げて、アジア系の合格ラインを引き上げてるってこと?
↑すでに医学部ではやってる。Mcatのスコアだと黒人の受験者には80%の合格を出し、アジア人は20%だった。
↑まとめると医者はアジア人を選べってことだよな。
↑医学部に通う友達が言っていたが、それが理由で本来なら資格のない黒人がもうすぐ医者になると言ってた。
●応募資格から人種欄の記入をなくせばよい。それが最も公平にする唯一の方法。これで誰も人種のせいで不合格だったとは言わない。
↑名前も除かないといけないね。家の郵便番号もね。
●トップの大学は1つの人種だけを象徴することにならないように、入学には多様性を重視する。この多様性を持っていることがランクや信用にもかかわってくるからだ。
●じゃあアジア系は息子や娘に何て言うんだ?「一生懸命勉強すればいい学校に入れる」というのはアジア系には適用されないのか。病院で医者も同じ姿勢で雇っているのかな。
●高校のガイダンス・カウンセラーが真面目な顔で僕にこう言ったよ。僕がアジア人だから良い大学に入るのはチャンスが低いとね。
これが真実であるなら、純粋な能力で選別されていないことになります。
でも仮に多様性をという観点から枠があるとするなら、たとえば性別で定員枠がある場合は必ずしも性差別とは言われないので……。なかなかに難しい問題のようです。
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