「銀行の失礼な応対に、客の男がとったクールな行動とは…」盛り上がっていたエピソード
見た目で判断されるというのは理不尽な思いをするものですが、自分が客の立場ならばなおさらです。
するとその男性は、即座に100万ドル(約1億2000万円)が入った口座を閉めたのです。
顧客サービスの教訓となったこのエピソードは、1988年にさかのぼります。
ジョン・バリア氏は当時のナショナル・バンク(現在のUSバンク)と、30年以上にわたって取り引きをしていた顧客でした。
彼は古い家を購入しては改築をする仕事をしており、貯金額は100万ドルほどに達していました。そして1988年10月のその日は、いつものくたびれた服を着ていたそうです。
運転していた荷台トラックを近くの駐車場に止めたバリア氏は、銀行で小切手を現金化しました。ところが窓口の女性はバリア氏の古びれた服をいちべつすると、駐車券にスタンプすることを拒否したのです。
窓口の女性は、客が取り引きをしたときに駐車券にスタンプを押すものだと説明し、小切手の現金化は取り引きではないと伝えたそうです。バリア氏は支店長を呼ぶようにクレームしましたが、現れた支店長も同じく拒否したそうです。
バリア氏はその時のことを、「彼は上から下まで自分を見て、後ろに下がり、軽蔑するようなまなざしだった」と語っています。
そしてバリア氏はこう言いました。
「わかりました。そちらが私を必要としていないので、私もそちらを必要としません」
(別の銀行の)シーファースト・バンクの副支店長、デニス・ヴィータ―氏によると、
「バリア氏が持ってきた最初の小切手が100万ドルでした。彼を見ただけではとてもそんなことは想像もつきませんが、わが銀行にとっては幸運でした」
バリア氏は、「1ドルであろうが100万ドルであろうが、客が銀行に持っていたら、駐車券にスタンプを押すくらいの礼儀はいる」と語っています。
古いエピソードではありますが、見た目で判断する対応に対する胸のすくような仕返しであると、海外掲示板では盛り上がっていました。
●100万ドルを引き出ししたことで、駐車券にスタンプを押してもらったんだよな? それこそ取り引きだよ。
↑なぜ小切手の現金化が取り引きとならないのか知りたい。
↑いやがらせだろ。
●あとで全部引き出したんだから、取り引きとなっただろう。
↑自分の妄想では、その場で「では、銀行からの引き出しは取り引きだとみなされますよね」と続ける。
●こういう男が好きだ。
●小売店に勤めているが、単にプロとしての仕事の倫理で、小さな買い物で1ペンスを支払う客であろうが、企業の客で10万円ほどの買いものであろうが、差別してはならない。
↑おもしろいことに自分が働いていたところでは、ヒッピーのように見えるみすぼらしい客が1000ドル(約12万円)分くらい購入していた。どの客も見た目では判断できない。
●この窓口の女性は解雇されたのかな。
↑支店長もだろ。
●スポケーン(ワシントン州東部の都市)は、その当時人口35万6270人で、Googleによると中央値の年収は2万5000ドル(約300万円)だった。口座に大金を保有しているとか、ミリオネアがそんなにたくさんいたとは思えず、支店長なら価値ある客に気づいてもいいはずなのに。
↑自分はスポケーンに住んでいてミリオネアではないが、窓口担当は自分の顔を覚えてくれているよ。USバンクではないけどね。
●大学卒業したばかりの営業職で、かなりいい給与をもらっていた。年収8万ドル(約1000万円)。ところが高級な店ほど何度やめたかわからない。若く見えるものだから、ほとんどの店員は助けてくれず、一度自分のアパートのために家具を買いに行ったが、全く誰も助けてくれないので、全ての客を公平に扱ってくれる店に喜んで移った。
●フレンチ・コネクションで働いていたことがあるが、とても汚らしいぼろぼろの格好を着た男が入ってきて服を見ていた。店長はその男をじっと見て、もう少しで追い出すところだったが、彼は1000ドル(約12万円)ほどの買い物をした。そしてよく見ると、その男はレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(ベーシスト)だった。
(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - Wikipedia)
↑オレだって彼を見たらホームレスか泥棒だと思ったに違いない。
↑教訓:自分が見る全ての汚らしい男はフリーである。
●自分は土曜日にATMを使ったら手数料をとられたので、1万ドル入っていた口座を閉鎖した。それはいい?
↑土曜日に働かなくちゃいけない、かわいそうなATMのことを考えてあげろ。
かなり裕福な人でも、質素だったり貧しそうに見える格好で買い物をしていることは多いようです。
たとえルール通りだったとしても、対応の仕方ひとつで結果は変わっていたかもしれません。見た目で判断してはいけないということですね。。