2015年06月07日 10:30

Appleの創業者が「スノーデンは僕にとってはヒーロー」と表明…海外の反応

 

スティーブ・ウォズニアック
エドワード・スノーデン氏は、NSA(アメリカ国家安全保障局)の情報収集活動を世界に暴露した元CIA職員として一躍時の人となりました。
エドワード・スノーデン - Wikipedia

アメリカ政府からすると国家を裏切った犯罪者という扱いですが(ロシアに亡命中)、一方で、国家の不正を告発した正義の人という支持も少なくありません。

そんなおり、スティーブ・ジョブズ氏と共にApple社を設立した「ウォズ」ことスティーブ・ウォズニアック氏が、
「スノーデンは僕にはヒーローだよ。我々のことを救うために自分の人生をあきらめたんだ」と発言し、大きな反響を呼んでいました。

Apple Co-Founder Steve Wozniak Calls Edward Snowden a 'Hero'

スティーブ・ウォズニアック氏:
「僕には完全なヒーロー。その完全なヒーローといえる理由は、何かを彼が露見させたということではなく、彼は自分の持つ内面、そして自分の信じるアメリカの憲法、民主主義や自由とはいったい何であるのか、というところにある。今ではアメリカの連邦裁判所の判事が、個人情報の収集は違憲だと言っている」

スノーデン氏の与えた影響はあまりに大きく、二度と普通の生活に戻ることはなくなりましたが、彼の行動に対する賛否は、当時のアメリカ世論調査においても意見が真っ二つに分かれていました。

今回のウォズニアック氏の表明した意見に、海外掲示板も盛り上がっていました。

●やっとスノーデンのために立ち上がってくれるIT系の人が出てきた。

↑インターネットの父と言われるティム・バーナーズ=リー氏が、“TED”(世界的講演会)でスノーデン氏の味方をしていたよ。

Edward Snowden: Here's how we take back the Internet - YouTube

↑自分はスティーブ・ウォズニアックではないが、IT従事者で、誰が反対しようとも彼を徹底的に支援するよ。
スノーデン氏であろうがなかろうが、少なくとも彼は快適な人生を犠牲にしたんだ。家族やホットな女の子もね。そして告発したとたんに国が敵対してくることも知っていた上でね。
彼の道徳心のためだけでだ。彼が知った秘密は世間に知られてしかるべきだと信じたんだ。それが彼の人生を破滅させることになってもね。

●だいたい国が違憲なことをしているのを暴露するのが、いつから違憲になったんだ? 犯罪者に統治されているってことになっちまう。

↑それはアメリカの公民の授業の壁に書いておくべきだな。

●いつかウォズニアック氏に会いたいと思うよ。彼はギークたちにとっては偉大でヒーローだ。スノーデンも彼の取った行動が報われるべき。ウォズニアック氏からの賛辞だ。その記事をスノーデンも読みますように。

●いつだってウォズニアック氏が大好きだ。彼はエンジニアで、プライバシーや礼儀や彼の作ったもので誰かを喜ばせるということに関して、いつもユーザーの立場で考える。

●エドワード・スノーデンは間違いなくヒーローだよ。彼を裏切り者だとか臆病者だとか言う輩は、完全な無知で、自分の意見を給与に頼っているやつだ。

●彼がどうヒーローじゃないのか、説明が聞きたいね。間違いなくこれは単なる気まぐれや人気のためにした行為ではない。これは世間に重大にとらえてもらえるように、自分の快適な人生をあきらめてまで告発したんだ。

●スノーデンが本当に悪い男なら、情報をもっと悪意を持って散布できたと思うよ。裏切り者なら、中国などに直接アクセスできるようにして報酬を受けるとかね。彼は少なくとも自分の名前を出して面と向かった。まっとうな理由を持ってね。
映画のような話だよ。だが想像してみるといい。とても快適な暮らしをしている。安定した仕事、とてもいい給与、家族、恋人、ハワイに住む。普通の人なら人生を投げ出しても手に入れたいことを30歳未満で成し遂げていたんだ。
ところがある日、とんでもなく極悪と思われることに出くわして、それが自分を打ちのめすんだ。これは上司が愛人をレストランに連れていくために経費をごまかすといったレベルの問題じゃないんだ。全ての市民への隠れた攻撃以上のものが国内でなされているんだ。しかもそれを秘密にするように命令される。そしてそれを続けろとも。
みんな良いとは思っていないが何ができる? それが自分の生活の糧となるんだ。疑問を持つことも許されなくなってくるんだ。これが自分を悩ませ苦しめ耐えられなくなっていく。辞めない限り。
いったい何人の人間がそんな快適な人生をふいにする? 自分ならしないね。知っていることすべてを捨て去らないといけないんだ。愛などすべてをね。怖いものにチャレンジするために。しかも世界で最もパワフルなグループに対してだ。そこに勝利はないとわかった上でだ。
国民に知らせられるチャンスも小さく、それも出発点になる程度だ。うまくいっても逃亡しながら人生を恐怖に包まれながら生きる。
この男を裏切り者と呼ぶ人がいるとは思えないが、少しもアメリカの敵になりたいと思ってはいないと思う。
だが何百兆もの産業と世界のスーパーパワーが被害者ぶっている。これは「オッカムの剃刀」(Wikipedia)だよ。
スノーデンはヒーローのステータスを欲しがってはいない。だが彼はそうなっていく。そしてそれを無にするとしたら我々の無関心だ。


ウォズニアック氏が支持を表明したこともあってか、海外掲示板では賛同する意見が目立っていました。

少なくとも多くの人々を、深く考えさせるきっかけになったと言えるでしょう。

Steve Wozniak: Edward Snowden is 'a hero to me'

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