フランスで撮影された「移民がイギリス行きのトラックに勝手に乗り込む映像」がショックだと話題に
ヨーロッパの大きな苦悩のひとつに移民問題があります。
イギリス、スペイン、イタリア、ギリシャ、ドイツ、フランス、オランダなどの西欧諸国を中心に不法入国する移民たちが後を絶たず、イタリアではいっぱいいっぱいで他のヨーロッパ諸国も問題を共有すべきだと主張しています。
フランス北部の都市カレーのフェリー港の観光バスから撮影された、「移民がイギリス行のトラックに勝手に乗り込む様子」がすごいことになっていると海外サイトで話題を呼んでいました。
Rioting migrants yesterday- Calais to Dover port - YouTube
場所はフランスのカレーで、イギリスのドーバー海峡に向かう船に乗り込むのを待っている車だそうです。
移民たちはどうにかイギリスまで足を延ばそうと、トラックに押し寄せ勝手に乗り込んでいるのです。(撮影者は観光バスに乗る観光客)
この凄まじい様子は数年にわたって続いているのですが、アフリカとの入口であるギリシャやイタリアではもう移民者であふれ、これ以上受け入れることはできないとしています。
地中海からボートでやってきた移民者は、2015年だけで、イタリアに5万4000人、ギリシャに4万8000人と10万人を超す勢いなのです。
この危機的状況に海外掲示板でも意見があふれかえっていました。
●これはフランスのほうが大きな問題だな。
●イタリアも圧倒されているよ。
Watch African migrants destroy southern Italy - YouTube
こっちはスペイン。
Melilla, l'assalto di centinaia di migrant... - YouTube
●「ゾンビの黙示録」みたいだな。
↑2つ目の動画は映画「ワールド・ウォーZ」を思い出す。
●フランスでは問題はないと言ってて、イギリスのせいだと言ってたような気がするよ。そのくせイギリスには国境をチェックさせる権限を持たせないんだ。
捕まえることがあっても医療的な問題がないことを確認したあと、また逃がすから、また彼らは試みるんだ。
●じゃあ、うまく逃げおおせて、イギリスに入国できれば無料の医療を受けることができるわけだな。
●何を言ってるんだ。われわれ(フランス人)だって彼らを追放したいさ。だがどこへ? 彼らは書類さえ持ってないんだ。
Calais: The Final Frontier - YouTube
●この特徴をユーロ・トラック・シミュレーター2に加えるべきだ。
(ヨーロッパが舞台のトラック野郎的なゲーム)
●こういうシーンはすでに一般的になりつつある。
↑そうだけど最近さらに増えたよ。シリアやエジプトの内戦・内乱のために、国外へ逃げる人が増えたからね。みんなイギリスに行けと言われている。そこでは面倒みてくれるとね。亡命者にもっとも寛大だからとね。
実際は他のヨーロッパと大差はないが、ゴールデンチケットのように、アイデアだけが伝わるからだ。
●動画のコメントで笑ったのがこれだ。
「おとりのトラックを用意して、そこにたくさん移民者が乗り込んだら、アフリカ北部へ送るってのはどうだ?」
●ヨーロッパ人として、複雑な気持ちになるよ。一方では少しでもましな人生を目指す移民者たちを気の毒に思い、もう一方では非常に腹立たしく思うんだ。誰も入国すべきではないとね。EUでそんな大勢の移民者を扱えない。
●これが新しい時代というものだよ。過去20年ほどで爆発的に人口が増えている。地球上の移動コストが安くなり、豊かな情報が手に入るようになった。世界のどこで何が起きているかわかるようになってきた。
だが実際に受け入れられるリソースは少ない。人々は勝手に世界には豊かなところが多いと思っている。だが実際は快適な暮らしからはほど遠い。
普通に仕事があって健康的な食事が手に入り、そして住むところがあるだけで、世界の5人中3人よりましなんだ。30億人以上が1日に2ドル(約240円)以下で生活している。
●さあみんな、未来のスウェーデンの市民をよく見るんだ。(福祉の充実したスウェーデンにも移民が激増している)
●自分が同じ立場だったら同じことをするだろうと思う反面、これをしなくてよい現状に感謝だ。
近頃はこれが通常の状態で、動画の観光バスの中では運転手が「バスのドアはロックしているので心配しないように」と放送しており、これを見た人々は少なからず恐ろしい気持ちになるようです。
日本でも近い将来、移民の問題が深刻化するとみられているだけに、いろいろと考えさせられる映像です。
Illegals trying to sneak into the UK from France