「ある日いきなり離婚すると父親が言い出したとき…」というお話
アメリカの田舎に住む高齢の父親が、ニューヨークに住む息子に電話しました。
「お前にはつらい思いをさせて済まないが、母さんと離婚することにした。みじめな45年に終わりを告げることにしたんだ」
「父さん! いったい何の話をしてるんだ!?」息子は叫びました。
「もう1日たりとも、一緒にいるのは耐えられないんだ。もうたくさんだ、同じ話をするのもうんざりだから、お前がシカゴにいる妹に伝えてくれないか」
そう告げると、年老いた父親は電話を切ってしまいました。
あわてて息子が妹に電話すると、妹は爆発しました。
「父さんも母さんも離婚なんかさせないわ。私がいるかぎりね」彼女は叫びました。
「私にまかせて」
妹はすぐに田舎の父親に電話をして怒鳴りました。
「離婚なんかさせないわよ。とにかく私がそっちへ行くまで何もしないでちょうだい。 兄さんにもう一度電話して、ふたりで明日そっちへ向かうわ。それまで何もしちゃダメよ。わかったわね」そう言って妹は電話を切りました。
年老いた父親は電話を切ると振り返り、妻にこう言いました。
「よーし、ふたりとも、この夏休みには帰ってくるぞ。だがクリスマスにはどうやって呼ぼう?」
教訓:里帰りと親孝行は忘れずに。