冥王星に到達間近の探査機「ニュー・ホライズンズ」と「ハッブル望遠鏡」のそれぞれの写真を比較…海外の反応
2006年にNASA(アメリカ航空宇宙局)によって打ち上げられた、人類初の冥王星(と太陽系外縁天体)の探査を行う無人探査機「ニュー・ホライズンズ」。
2015年の今年に入って冥王星の観測・探査が始まり写真も撮影されています。(7月半ばに到達予定)
「ハッブル宇宙望遠鏡」が撮影した冥王星と何が違うのか、並べて比べた写真をご覧ください。
左「ハッブル宇宙望遠鏡」
右「ニュー・ホライズンズ」
並べて比べると、ずいぶんと個性の違いが出ています。
ハッブルの冥王星はぼやけて地形がよくわかりませんが、ニュー・ホライズンズの冥王星は色こそ付いていないものの、地形の細部までくっきりしていますね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●1つは小型望遠鏡が上手くフォーカス取れていない感じで、もう1つは生物の授業でズームしすぎたという感じだ。
↑目をぼやかせて、一歩後ろへ。
↑そうだね、見えるよ、ヨットが……。
●フルマップで比較したもの。
ニュー・ホライズンズ
ハッブル
●54億km先にあることを考えると、明るさは割といい。だが色はかなりダメだな。
●この写真を見て思ったのは、人類は今後さらにすごいものを見ることになるので、もっと生きていようということ。死なないほうがいいということ。
↑自分もあと1000年くらい生きたい。これからどんなことがあるのかを知るためにね。でもファストフードもやめたくないし、喫煙もやめたくない。30歳までに死ぬかもしれないが、夢はある。
●どうしてハッブルは、そこにはないはずのブルーがよく見えるんだい?
↑ニュー・ホライズンズはグリーンがきちんと映らないからだ。あと、すべてのデジタルの色は目に届くまでに、アルゴリズム、フィルター、調整が違うバッテリを通した結果、色が変わったり色データを失ったりする。JPG画像の色合いがモニターとテレビで違うようなものだ。設定が違うだけでね。
●ハッブルは、もっと遠い場所の高画素の写真が撮影できているのに、なぜ冥王星はそんなぼんやりしているんだろう。
↑遠くの山はきれいに見えるが、足元の砂がぼんやり見えるのと同じ原理だよ。山は大きいからね。
もう2015年だけど、まだ冥王星の詳細な写真がないんだ。いい時代に生きているもんだ。
地球から冥王星までは、光の速度でおよそ5.5時間かかるそうです。
そんな遠くの星を撮影しているハッブルも、その付近まで到達したニュー・ホライズンズも、どちらも人類の英知の結晶と言えますね。
I searched through the best Hubble images of Pluto and came up with this comparison.