「空港でいつも身体検査を受けてしまうんだが…」←その人が着ているTシャツがこの写真
近年はテロの脅威から、空港でのセキュリティ・チェックは厳しくなっています。
全員が公平に検査を受けているわけでもないようで、見た目に怪しいと判断された人物は、やはり職員に止められる確率が高いようです。
頻繁に身体検査を受けている人物が、「こんなTシャツを着ている」と、写真を公開していました。
頭にターバンを巻いたひげ面の男性。
ああ……と、理由を察してしまいます。
そんな彼が着るTシャツには、
「100%、手当たり次第、以下の空港で身体検査を受けたよ」
検査され率100%って……。
しかもほとんどの空港で……。
アメリカのテロ警戒が厳重なのはしかたありませんが、ターバンにヒゲの組み合わせだけで、こんなにも検査率が上がってしまうのは気の毒です。
本人はコミカルにTシャツにしていますが、あまり笑えない現状がそこにあるようです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「以下の空港で」の上に地図があるのが気になる。
↑いくつかの空港の位置もちょっと気になる。サウスダコタ州の何もないど真ん中? 地下ミサイル格納庫以外は何もない……。やっぱりこの男は検査したほうがいいんだ。
●いえーい、ミネソタ州いえーい。
↑自分はちょっと意外に思った。ミネソタ州のミネアポリス空港は国内でも有数の空港だから。
●少し前に自分も検査に選ばれたけど、他に選ばれたのは白人ひとりと、エジプト人に見える男性だった。これはやっぱりランダムに選んでるんだと思った。
職員の前に立つと、肌の色が濃い人以外は行かせてくれた。列で並んでいるときはランダムに選んでいるように見えるんだ。だが結局検査されるのはそうではない。
●自分は人類学者でもなんでもないが、この男性がシク教徒だというのは見たらわかるよ。
(シク教はインドの宗教で、イスラム教とは別)
●その人は面白そうな男性だけどね。
●その笑顔でもダメだったのか。
●自分はシク教徒じゃないが、ひげがあって肌が茶色だ。検査はランダムに選ばれると聞いていつも笑う。ランダムならなぜオレはいつも100%なんだ。「君らに似た人がひどいことをしたから、君らにもいやがらせをしておくよ」ってやつだな。
安全を守ってくれ。オレは何も隠しているものはない。嘘つきは大嫌いだが。
●うちの妹は典型的な金髪で白人なんだが、必ず空港で検査に選ばれているよ。あまりに白すぎて、「白人も選んでますよ」という例として選ばれてるんだと思ってる。
●みんなシク教徒はムスリム(イスラム教徒)ではないとまだわからないのかい。とはいうものの、ムスリムだって必ず検査されるべきではない。みんな無知なんだ。
●いったいそんなTシャツをどこでゲットしたんだ。
●インド人だけど、毎回だよ。麻薬検査に金属探知もね。最初のほうは何とも思わなかったが、もうう14年こんな感じだ。いい加減腹が立ち始めている。
検査対象は人種をいろいろ織り交ぜて無作為に選んでいる建前ですが、実際に100%に近いほど検査にあたる人が少なくないようです。
セキュリティは大事ですが、毎回となると、さすがユーモアにするしかなかったのでしょうね。