アメリカの富裕層、2代目で70%、3代目で90%の財産を失っていることが判明
日本でも同族経営は3代でつぶれやすいとか、3代相続すると財産はなくなると言われることはありますが、海外でも似たようなことが当てはまるようです。
アメリカの資産管理コンサルタント会社によると、裕福な家庭において、70%が2代目で、90%が3代目までになくなっていることが判明しました。
70% of Rich Families Lose Their Wealth by the Second Generation
この調査結果により、世代交代するごとに資産が大幅に減ることが浮き彫りになりました。
USトラストが300万ドル(約3億7千万円)以上の資産を持つ個人にアンケートを実施し、次の世代に資産をどう準備しているかを調べたそうです。
それによると、78%が「次の世代(相続者)には経済的な責任感が足りない」と回答し、64%が「家族に財産をほぼ明らかにしていない」と回答しました。
遺産相続すると、新車を買うまでに平均19日しかかからないのも特徴で、築かれた財産がなくなるスピードが加速していくようです。
この結果について、海外掲示板の意見をご紹介します。
●ブラジルにも、ことわざがあるよ。「金持ちの父、高潔な息子、貧乏な孫」。
↑フランスでは「1代目が建て、2代目が強くし、3代目が使い果たす」と言うね。
↑アメリカでは「ホットドッグにチリとチーズ」って言うね。
↑アイルランドでは「1代目は貧乏、2代目はさらに貧乏、3代目はイギリス人に強奪される」と言う。
↑ポーランドではそう言ったことわざはない。全員が貧乏だから。
↑ドイツでは「父が創り、息子がそれを受け、孫がつぶす」
↑中国では「資産は三代続かない」
●高祖父(ひいひいおじいちゃん)が巨大な建築会社を創始した。
曽祖父(2代目)がそれを引き継ぎさらに大きくし、国で最も大きな会社のひとつにし、国内で最も裕福な個人にもなった。
祖父(3代目)はそれを海外事業にまで拡げ、さらに資産を増やした。だが間違った人を信頼するという愚かなミスをいくつかおかし、何百万ドルも着服されて会社が倒産した。その後、払えないのに贅沢な暮らしを続けて、今では全くお金がない。
うちの母、叔母、伯父たちは、祖父から受けた遺産とその子供が受けた遺産を数年で使い果たし、僕の何百万ドルという遺産は僕が5歳までに使われていた。
現在母は福祉の助けを受けて生活している。
●うちの叔父は60年代に3つのレストランを持っていて、それが年間100万ドル(約1億2000万円)の売り上げがあった。70年代半ばまでに300件のアパートを所有し、不動産ブームのときに全部売った。そのあとバブルがはじけ、すべてを売った友人たちのローンの保証人になっていたことから、1980年には彼は何百万ドルの借金と所有していた豪邸2軒を失った。破産したまま亡くなった。
ところが彼の子どもたちは今、とても一生懸命働いてうまくいっている。自分の父親が全部失うのを目の当たりにし、それが彼らのモチベーションになったようだ。
●インフレや、資産を数人の子供で分けなければいけないことも計算に入れないといけないけどね。
●「ストラウス・ハウ世代理論」“Strauss Howe generational theory”というのがある。世代間の距離のために、4代ごとに問題が起きるという理論で、3代目がだいたいその掃除をさせられ、4代目がそのトラブルの最中に育つといった内容である。
どこの国にも似たような言い回しがあったり、実際に財産をつぶしている例が多く、あぶく銭は身につかないを実証した形となりました。
名君が3代続くのが難しいように、必ずしも贅沢な環境に生まれ育つのが幸せとは限らないようです。
TIL 70% of wealthy US families lose their wealth by the second generation