「こんなデザインのメルセデスに乗りたいなぁ」→モービル 1「できたよ!」学生の夢を叶えた粋なプレゼントが話題に
な、なんてうらやましい…!
カーデザイナーを志す学生を対象に行われた、ヤナセ、EMGマーケティング共催の『 こんなメルセデスに乗りたい!コンテスト 』の最優秀作品の完成披露会が行われました。
このコンテスト、なんと最優秀賞受賞者のデザインをホシノインパルが実際に制作し、デザイナーの夢を叶えるという太っ腹な企画なのですが、完成したメルセデスGLAは…うおぉ、カッコイイ!!
世界にたった1台の、ヤナセ、EMGマーケティングからの粋なプレゼントをご覧ください。
『こんなメルセデスに乗りたい!コンテスト』 最優秀デザインの車両完成披露... - YouTube
『こんなメルセデスに乗りたい!コンテスト』最優秀作品の完成披露会の様子がこちら。
フォーマルな雰囲気のメルセデスGLAが一変、ワイルドで精悍な顔つきに大胆に変化していますが、まるで元からこうだったかのようなクオリティ。
いやはや、めっちゃカッコいいじゃないですか…!
この『こんなメルセデスに乗りたいコンテスト』は、カーデザイナーを目指す学生を対象とした、メルセデスGLAのデザインコンテスト。
モービル 1を国内で販売するEMGマーケティングがヤナセ100周年を祝って企画したそうなのですが、最優秀賞にはデザインしたメルセデスを実際に制作してプレゼントするという豪快さが、ネットでも話題となりました。
ちなみにモービル 1は、世界の名だたるスポーツカーにも採用されている高性能エンジンオイルのトップブランド。あのバナナでクギを打つCMは、覚えている方も多いのではないでしょうか。
そして数ある中からコンテストで最優秀賞に輝いた作品がこちら。
デザイン案とは言え細部までしっかりと書き込まれていて、大胆かつワイルドな個性的なフロントフェイスがとても印象的。まるでもともとモデルとして存在するんじゃないかと思えるほど完成度が高いですよ…!
メルセデスのウニモグやトラックのような、壊れないイメージを意識してデザインしたと語るのは、受賞者の大木佑太さん。
愛犬をドッグランに連れて行きたくて、GLAの行動範囲を+100km広げようというコンセプトで制作したというこの作品は、特にどんなところでも走って行けそうなワイルドさを併せ持った、オリジナルのフロントバンパーを作りたかったのだそうです。
そしてそのデザインの制作を担当したのが、カーチューニングの大御所、ホシノインパル。
このあまりに凝ったオリジナルデザインに、通常なら1か月程度で終わる作業が、まるまる3か月もかかってしまったのだそう。
特にメルセデスの場合は、元々のデザインがとても良く、油断するとダサくなってしまうので、とてもやりにくかったそうです。
そして大木さん、星野さんの手で、いよいよ完成車両のお披露目。
完成車両のベールを外すと…
コンテスト開始から8か月にも渡ってようやく完成した、その出来栄えは…この2人の満足げな表情が、全てを物語っていますね。
実際に制作を進めてみると、二次元的なごまかしが見つかったり、細部のデザイン修正や変更が出てきたりと、苦労が少なくなかったのだとか。
ちなみに元のGLAのデザインと見比べてみると…全然印象が違う!
でもこれだけ大胆にカスタムしていながら、きちんとメルセデスらしさが出ているのは、見事としか言いようがありません。
さて、これだけの偉業を成し遂げた大木さんですが、いち大学院生の彼にとって、自分のデザインしたスペシャルなメルセデスGLAがプレゼントされるというのは、興奮が抑えられないくらいにラッキーな出来事のはず!
ということで、自分のデザインした車の運転席に座ってもらいながら、今の喜びに溢れる心境を聞いてみました。
…と思ったら、意外とクールな様子の大木さん。後で聞くと、この日はあまりの大舞台にかなり緊張していたそうです。
元々は、初代GTRや箱スカを見て衝撃を受け、カーデザイナーの道を目指し始めたという大木さん。
今回メルセデスGLAをデザインするにあたり、やはりもともと完成度の高いメルセデスのデザインをいじるのは、とても難しかったのだそうです。
ちなみに納車はもう少し先だそうですが、隣に乗せたい女性は、まだいないのだそう。
せっかくなので、レースクイーンにお願いして助手席に座ってもらうと…思いがけずデートっぽい雰囲気に、思わず顔がほころんでしまう大木さん。
自分がデザインした最高の車に、美しい女性。…私が女性に座るよう頼んでおきながらなんですが、正直羨ましすぎて嫉妬で悶え狂いそうです。
気づけばインタビューもそこそこに、2人で恋愛観の話が弾んだりしていましたが、その内容についてはさすがに無粋なので控えておきましょう。
制作を担当したホシノインパルの星野さんにもお話を聞いてみると、街乗りにもアウトドアにも行けそうな二面性を持ったアグレッシブなデザインに、強い個性を感じたそう。
実際に制作するにあたっては、制約や構造上の問題など課題は多かったものの、大木さんとすり合わせながらデザインからより改良を加え、結果的にイメージ以上の仕上がりに満足とのことでした。
また個人的には、直接的なアピールにならないのに、なぜモービル 1がこれだけ多額の費用を投じて大々的にコンテストを行ったのか気になっていたのですが、EMGマーケティングの本田さんに聞いてみたところ、こうした夢が叶ったエピソードを通じて、車業界全体が盛り上がればいいなと考えているそう。
若い芽を育むことに投資する…理想としては描けても、費用対効果を二の次にしてでも実際に実現するのは、なかなかできる事ではないですよ…!
ちなみに就職活動中という大木さん、このコンテストで最優秀賞に選ばれた実績は、就職活動でも有利に働いているのだそう。
夢のデザインを実現したヤナセとEMGマーケティングの粋なプレゼントは、これからを担う若者にとって、さらなる大きな夢へと羽ばたく大きな一歩となったようです。
夢はいつか叶うもの。そんな希望が溢れるこうしたコンテストは、見てるこちらまで幸せな気分になるようですね。