不要品を箱に詰めて『おくるだけ』のプチ親孝行…処分料も送料も無料の家電処分サービスを試してみた
買うときはウキウキなのに、要らなくなると憂鬱なのが、家電やパソコン。
何が困るって、リサイクル料金がかかったり、収集の依頼方法が複雑だったりと、なにしろ面倒くさいんですよ。
が、捨てる神あれば拾う神あり。リサイクル料金などが一切かからず、無料かつ着払いで不要なパソコンや家電を引き取ってくれるという、『 おくるだけ 』というめちゃめちゃ使えるサービスがあるんです。
そこで、ちょうど家電の処分に困っていた実家でごっそりと家電を処分し、費用をかけずにプチ親孝行をしてみました。
お金がかかるし捨てに行くのも大変…高齢の両親には厄介だったパソコンや家電の処分
先日、妻の実家に遊びに行ったところ、「いらない家電やパソコンで家の中が狭くなって困っている」という話を聞きました。
そういえば家電って、処分しようにも家電リサイクル料金がかかったり、粗大ごみとして出すにしても、費用を調べたり集荷場所まで運ぶのが意外に面倒。
さらにパソコンは自治体では引き取ってくれず、高齢の両親にはお手上げだったそうです。
「ビデオデッキも、もう使ってないんだよね」
「このパソコンも、こんなちっちゃいのにごみに出せないんだよね」
これは12年前に妻が買って置いていったパソコン。懐かしい…!
そんなこんなで、引っ張り出してみた家電は…
・ビデオデッキ
・DVDレコーダー
・地デジチューナー
・Wカセット
・ノートパソコン
・FAX
・インクジェットプリンタ
・レトロな電気スタンド2台
・液晶テレビ
・その他小物色々
…いやはや、随分と溜め込んでましたね…!
これだけあると、置くスペースもバカになりません。
そこでプチ親孝行にでもなればと、私が代わって処分することにしました。
ほとんどのパソコンや家電が無料で、対象品があれば送料も無料の『おくるだけ』で処分してみよう
とは言っても、自治体やメーカーに処分を依頼すると、結構なお金がかかってしまうので、今回は『おくるだけ』を利用して処分してみましょう。
この『おくるだけ』は、上記を除くパソコン、周辺機器、家電なら、何でも無料で処分してくれるという、ステキなサービス。
ちなみに 以前取材した 『 パソコンポイ 』と同じ会社が運営しています。
パソコンやディスプレイが1台あれば、160サイズの段ボールに入る限り、送料も無料になるのが嬉しいところ。
今回はノートパソコンが1台あったので、送料無料で処分できそうです。
と言うわけで、段ボールに詰めていきましょう。
まずは収まりのいい箱型のAV家電を詰めて…
電気スタンドをイン。意外に入りますね。
さらにプリンタと、ケーブルや小物、パソコンをイン!
テレビとFAX以外の家電とパソコンが、全て160サイズの段ボールの中に。こんなに入るんですね…。
そして最後にゆうぱっくの着払い伝票を書いて、集荷を頼んで送るだけ。
家から外に運び出すこともなく、厄介な家電がサクッと処分できてしまうって、こんなにラクなんですね…!
箱に入りきらなかった家電は、持ち込み処分してみよう!
そして入りきらなかったFAXとテレビは、元払いで送ってもよかったのですが、近かったので車で持ち込んでみました。もちろん処分料は無料です。
ちなみに持ち込みの場所はこちら。毎日10時から17時まで受け付けているそうです。
相模原から車で走ること、15分で到着。…近っ!
以前『パソコンポイ』の取材をした後に移転をしたそうなのですが、新しい建物は大型トラックの搬入もできそうです。
到着すると、スタッフの方が車から処分品を下ろしてくれました。車内が散らかりまくってるのにすみません。
「あ、先日はどうも!今回はテレビとFAXですねー。ブラウン管じゃないので処分OKです!」
と声をかけてくれたのは、おくるだけやパソコンポイを運営する、株式会社いっとくの永野間社長。相変わらず爽やかです。
そこで回収も終わったので、社内を見せてもらいました。
「これが今集まってる回収品ですね」
と見せてくれた倉庫は…スゴイ量!
家電、プリンター、エアコン、そして文字通り山のようなデスクトップパソコンに、おびただしい量のディスプレイ。業務用機器もドッサリ。
これで1週間分もないというのですから、凄い量です。
ちなみにこの集められたパソコンはどうなるかというと…
プライバシーや機密情報が詰まっているパソコンのハードディスクは、1台1台丁寧に取り外して、全て時間のかかる物理フォーマットで完全に消去。
また容量の小さなHDDは、ドリルで物理的に破壊してくれます。
そして組立、清掃、動作チェックを行い、再生品や中古品として、商品として販売されるそうです。うーん、かなりエコですね。
しかしあの台数を再生するとなると、気が遠くなりそう…!
また再生できない古いパソコンや家電なども、分解してパーツとして、資源として販売したりと、極力ゴミを出さないように努めているそうです。
奥には、再生が完了したPCが、ずらりと出荷を待っていました。
ちなみにビジネス的に見ると、この商売は薄利多売だそうで、とにかく数をこなさないと利益が出ないそう。
送料無料サービスも、同梱されるパソコンやディスプレイによっては赤字になることも少なくないものの、誰もが悩まずに利用できるシンプルなサービスを提供するために、あえて細かい基準を設けていないんだそうです。
利用者にとってはリサイクル料金も送料もかからずありがたいサービスですが、サービスを維持するためにただならぬ努力をしているんですね…。
社長室が…趣味丸出し!?
あら、意外に質素な…ってこれは、アーケードゲーム筐体!?
なんと、社長室に置いてあったのは、珍しい4人対戦のパックマン。
永野間社長はアーケードゲームが大好きで、珍しい筐体を見ると、集めずにはいられないそう。
私もゲームが好きで色々と話していたのですが、なんと大型筐体のダライアスバーストも買ってしまったそう。好きにも程がある…!
ちなみに『おくるだけ』は、基本的にブラウン管は処分できないのですが、アーケード筐体は社長が個人的に欲しい場合があるので、相談してほしいとのこと。
なかなか一般家庭でアーケード筐体を捨てるなんて機会はないと思いますが、処分に困っている方は相談してみたらいかがでしょうか。
リサイクル料金なんてもったいない!無料で処分できる家電は『おくるだけ』で処分しよう
ちなみに今回の不用品を、自治体やメーカーで処分しようとすると、パソコンとテレビでおよそ5,000円ほどの処分料、また他の品物も粗大ごみとして1,000円前後の引き取り料金がかかってしまう計算に。
それが『おくるだけ』なら無料に、仮に送料無料対象品がなかったとしても、1箱あたり1,780〜2,480円ほどの送料で済んでしまうのですから、こんなありがたい話はないですよね。
特に年を取ると、家電やパソコンの処分は大変なもの。
自宅はもちろん、実家に溜まった不要家電の処分に活用すれば、懐に優しい、ちょっとした親孝行にもなりそうですよ。