スウェーデン政府「1日8時間労働は多い、6時間にしてみよう」ただいま実験中…海外の反応
職種、会社、国によって働き方に差はありますが、フルタイムの労働はだいたい9時から5時までの8時間程度が一般的とされています。
現在スウェーデン第2の都市ヨーテボリでは、1日8時間労働を、6時間に短縮する社会実験が行われています。
その結果、どんな変化が生まれているのでしょうか。
Efficiency up, turnover down: Sweden experiments with six-hour working day
やはり2時間も減ることから、時間が貴重だとの意識が強まり、6時間で帰宅できるようにかなり集中力が高まるそうです。
スウェーデンでは90年代にも2年ほどこの実験を行ったそうですが、政党が変わったことにより、また8時間に逆戻りしたそうです。
実際のコスト計算はとても複雑で、病欠や失業手当などの計算をどう含めるか議論されているところで、さらにサービス品質など数字に表れにくい部分もあるそうです。
このトライアルは来年には終える予定で、今のところ、全体の効率は上がるが、成果は下がる結果となっているとのこと。
この1日6時間労働について、海外掲示板にはいろいろな意見が寄せられていました。
●正直なところ、自分の仕事は6時間以内で終えられるよ。午後の終わりにはもうかなり疲れて、生産的ではない。
↑うちの会社は最近8時間から7時間になった。今のところ同じ量の仕事をして1時間余分になるのはすばらしい。
↑1時間早く帰れるというのはすばらしいね。少なくとも自分は帰りの混雑を避けられるから。
↑そうだけど、全員が早く帰ったら、また混雑するだろ。
●昔、マネージメントのコンサルをしていたが、人事をどう効率的に活用するかを計算していた。従業員が1日に何をしているかをトラッキングすることあった。
その結果なんだが、これはもうどの会社でも全く一緒だった。
1日に1人が効率よく働ける時間は平均2時間だ。たった2時間だ。めったに最高の6時間に達することはなかった。そしてスローな日には30分ほどだった。
これはホワイトカラーのオフィスワークの話だが、これがファストフード店の従業員だとまた違ってくると思う。
少なくとも彼らは毎秒モニターされている。だがオフィスワークの8時間労働というのはジョークだね。単に誰も話をしないだけだ。単にどれくらい大したことをやっていないとか、どれくらいの時間を無駄にしているのかを、他の人に見つかりたくないからね。
↑2時間も集中できたら良い日だよ。
●みんな労働時間を減らすのは不可能だと考えていることに驚く。理由は今までずっと8時間だったからだ。
もっと多かったのを8時間にするときも大変だった。多くの人が今までずっとそうだったからというだけで、変わることができることを理解できないんだ。
●それオレたちに言ってよ。日本に住んでる。
↑ほとんどの時間は、上司の前で忙しそうにするって仕事に違いない。
●それが標準になってほしいな。自分は働くために生活したくない。
●あるいは1日7.5時間で、週末は3日ってのはどうだい?
ホワイトカラーな仕事の場合、6時間どころか、その半分の時間さえも集中できている人はほとんどいないとのこと。
6時間労働が効率的かはわかりませんが、8時間労働でさえ難しい日本の労働環境だと、うらやましい限りですね。
労働時間と効率について考えさせられる社会実験です。
Efficiency up, turnover down: Sweden experiments with six-hour working day