「リムジンってこんなするの!?」最高にプレミアムな1日を過ごしてみたら…かかった費用が凄かった
なんて事をしてくれたんだっ…!
仕事の合間に欠かせない缶コーヒーの中でも、『ダイドーブレンド デミタス』と言えば、缶コーヒー好きなら誰もが一目置くトップブランド。
そのデミタスが、さらに質を向上させ『プレミアム』の名を冠してリニューアル。そこでどれだけプレミアムな味わいになったのか、編集長にレビューをお願いしてみたところ…
…あまりにプレミアムなレビューに、とんでもない額の請求書が届く事態になってしまいました。
デミタスが、”プレミアム”を冠してリニューアル!
こちらが、”プレミアム”の名を冠してリニューアルした『ダイドーブレンド デミタス』。プレミアム豆
※
を従来品の約1.5倍に増量し、8月末からコンビニや自販機を始め、全国で販売が始まっています。
※プレミアム豆:全国コーヒー飲料公正取引協議会にプレミアムと呼ぶことが認められたコーヒー豆
デミタスコーヒーと言えば、小さな150g缶で世に送り出され、『デミタス』という言葉を世に定着させた缶コーヒー。それまでの缶コーヒーの常識をくつがえすこだわりと深い味わいで多くの人の心を掴み、長きに渡り多くの缶コーヒーファンに愛され続けています。
発売されたのはおそらく20年ほど前だと思うのですが、「こんな小さいのに値段は一緒なんだ…」なんて当時は思っていた私も、コーヒーの味が楽しめる大人になった今では、すっかりその味わいの虜に。
しかしそんなファンである私がレビューすると、中立性を欠くかもしれないので、普段缶コーヒーを飲まない編集長にレビューを頼んでみました。
編集長「あっ、これ美味しいね…香りもいいし、甘さが控えめでスッキリしてる。あと味がすごく奥深い気がする」
「でしょ?デミタスってプレミアム豆がふんだんに使われてて、ミルクも脱脂粉乳じゃなくてちゃんと牛乳を使ってるんだよ」
編集長「でもこれ、プレミアムって名を冠している以上、普通に飲むんじゃ本当の美味しさを理解しきれないんじゃないの?」
「…えっ、どういうこと?」
編集長「本当にプレミアムな味なら、プレミアムな環境で味わわないと真価がわからないと思うんだよね」
そう言うと、何やらパソコンに向かい始めた編集長。
編集長「3日後にもう一度来てください。本当にプレミアムなレビューをお見せしますよ」
どこかで聞いたようなセリフですが…しかし、 なんか物凄くイヤな予感がするのは気のせいでしょうか。
史上最高にプレミアムなレビューが始まった!
そして3日後、待ち合わせ場所に行ってみると…まさかのスーツ!
こんな服装の編集長、今まで見たことないですよ…!
編集長「やっぱりプレミアムな缶コーヒーのレビューには、プレミアムなポジションの意識で挑まないとね。今日はエグゼクティブ編集長として振る舞うのでそのつもりで」
なるほど、そういう趣旨なんですね…。
編集長「さ、じゃあ行こうか」
…いや編集長、それはどう考えてもやりすぎです。
バカでかいリムジンに、通りがかった外国人も本気で驚いていました。
リムジンに乗り込んでみると…ちょっ、はしゃぎすぎ!?
編集長「いやだって、リムジンだよ!セレブの乗り物だよ!興奮するなって方が無理だよ!ヒャッホオオォウ!」
とんでもないリムジンに興奮しまくる編集長。さっきエグゼクティブ編集長として振る舞うって言ったばっかりなのに…。
編集長「コホン…失礼。ではプレミアムなこのリムジンで、さっそくプレミアムなコーヒーを試してみようじゃないか」(キリッ)
さっきまではしゃいでたのにこの変わり身の早さ。でもこうして見ると、ちょっとエグゼクティブっぽいかも…?
編集長「うーん、深く香ばしいこの香り…。このプレミアムな気分を一層引き立たせてくれるね」
カメラ目線で一体何になりきっているんでしょうか。
編集長「おお、コク深くもすっきりとしたこの味わい…そして程よい甘さと牛乳のまろやかさが、激務で疲れきった体を癒やしてくれるようだ」
…あの編集長、お言葉ですが今日はまだ、 着替えてリムジンに乗っただけですよね?
ちなみにデミタスコーヒーは、抽出時に渋みや雑味の出やすい後半部分を使わず、前半から中盤にかけてのコク深い美味しい部分だけを使っているそうです。
編集長「プレミアムなリムジンで、プレミアムな味と香りを楽しみ、都会の景色を眺める。こんな幸せなひとときがあるだろうか…あっ!?」
まるで電車に乗った幼児のように、高揚を抑えられなくなる編集長。
あの…エグゼクティブの風格とやらはどこへ…?
そして編集長が入っていったのは、ザ・プリンス パークタワー東京…ってこれ、
都内でも一流のホテルじゃないですか!
編集長「どう?この部屋。まさにプレミアムと言うにふさわしい」
いやこんな高級ホテルのしかもこんな広い部屋、生まれてこのかた入ったこともないですよ…!
あの…編集長、気持ちはすごくわかるんですけど、デミタスのレビューお願いします…。
編集長「じゃあ、今度はデミタス微糖をレビューしてみようか。これから仕事をするし、キリッと甘みを抑えた微糖なら頭が冴えそうだしね」(キリッ)
スイッチの切り替えが早すぎです。
編集長「うーん、やっぱりこの香り、素晴らしいね。コク深いけどスッキリとした甘みで、気持ちが引き締まるようだ」
ちなみにデミタス微糖は、浅煎りと深煎りのパートに分けて抽出することで、浅煎りの華やかさと深煎りのコクを最大限引き出す製法なのだそう。
編集長「エグゼクティブのプレミアムなミッションに、プレミアムでビターな味わいが、まさにクリエイティブなイマジネーションが…えーと…
…つまり仕事しながら飲むにはキリッとした微糖がいいね!」
編集長、無理にカッコイイこと言おうとしなくていいんです。
ホテルで仕事に向かう姿は、どことなくエグゼクティブな風格が…
ある意味エグゼクティブっぽいですが、お願いだから仕事して下さい。
編集長「どうだい、見たまえこの素晴らしい夜景を…。これこそ高みに上りつめた者が見る景色だよ!」
いや編集長、何になりきってるんですか…!ていうかまだ全然上りつめてないどころか、足をかけたばかりですからっ!
マインスイーパーをやってただけなのに、まるで何か偉業を成し遂げた後のような振る舞いよう。でも、ちょっとサマになってる気がする…?
編集長「しかしこれだけプレミアムな雰囲気の中で、これだけ美味しいと感じられるのは、やっぱりプレミアムな味だからじゃないかな」
…どういうこと?
編集長「例えばほら…すごくプレミアム感のあるお店でイマイチなコーヒーが出てきたら、余計にガッカリするでしょ?けど、デミタスはこんなすごいところで飲んでるのに、全然負けてないんだよ」
なるほど確かに…! プレミアムな雰囲気に負けず美味しく感じるのは、プレミアムな味わいである証。
てっきり編集長はリムジンと高級ホテルを楽しみたいだけかと思っていましたが、こんな見事なレビューに至るとは…すみません、私編集長のことを侮っていたようです。
しかし後日…領収書が恐ろしいことになっていた
編集長「いやー、すごいホテルに泊まれていい経験したよ!ところで先日のレビューの領収書を精算して欲しいんだけど…」
そういえばあのとんでもなくプレミアムなレビューに、一体いくらかかったのかずっと気になっていたのですが、領収書を見てみると…
スーツ・シャツ・靴…5万9,950円
リムジン(車種おまかせ・1時間)…3万円
宿泊費(パノラミックジュニアスイート)…5万4,054円
計…
14万4,004円
……えっ?
14万4,004円!?
「あの…編集長、うちの苦しい台所事情、わかってます…?」
編集長「いやあの…プレミアムなレビューだし、経費もプレミアムになっちゃうのは仕方ないと思うんだけど…」
「…せめて予算くらい事前に確認しましょうよ!(怒)」
見境なく予算を使った編集長は、しばらく段ボールデスクの刑としました。
ついでにせっかくなので、プレミアムとは真逆のこの環境でデミタスのレビューをしてもらうと…
編集長「ああ、プレミアムなこの味、この香り、あの輝かしい日の記憶が蘇る…!なのに今こんな目に合ってるって、切なくて逆に笑えてくる」
…いやあの、自業自得ですから。
とりあえずこんな状況でも、プレミアムな味わいに変わりはないようです。