誰もが知る「ハッピーバースデー」の歌詞、著作権は無効との判決が下る…海外の反応
誕生日のときに、必ずと言っていいほど歌われる「Happy Birthday to You」。
この歌詞の著作権を所有していると主張するワーナー・ミュージックが、使用した映画などに対し、年200万ドル(約2億4千万円)の使用料を要求していました。
ところが今月23日、ロサンゼルスの連邦地裁によって「ピアノによる編曲の著作権は有するが、歌詞の著作権は無効である」との判決が下されました。
この曲、もとは19世紀に発表された「Good Morning to All」の替え歌なのですが、1935年にアメリカで歌詞が著作権登録され、2030年まで(現在アメリカでは公表後95年に延長)有効であると、所有権を主張するワーナー・ミュージックが映画制作会社などにが使用料を要求していました。
ちなみに原曲の「Good Morning to All」は著作権登録されなかったことから、曲・歌詞ともにパブリックドメイン(知的財産権が発生していない状態)として自由に使うことができます。
地裁の見解なので、まだ確定したわけではありませんが、無効と下されたニュースに対する海外掲示板の反応をご紹介します。
●じゃあレストランのウェイターは、お祝いのときに企業向けアレンジバージョンの歌詞ではなく、普及している本物のほうを歌うことができるようになったんだ。
↑それが理由で誕生日には、地元のメキシコレストランがいいんだ。彼らはソンブレロ(麦わら)を頭につけて、マリアッチを歌い、そしてアイスクリームで攻撃するんだ。
●10年前にウェイターだったが、本物のバージョンを歌っていたよ。
●なんというアメリカにとっての栄光の日なんだ。
↑なんという時代に生きているんだ。
●きっと今日も誰かの誕生日。ケーキを食べよう。
●あまりに時間が過ぎている(1924年に出版)。この判決はすばらしいが、著作権まわりのシステムがぐちゃぐちゃだ。いろいろと変更しなくちゃいけない。
●この問題は、誰かが著作権の法律について直そうとするたびに、厄介になっていく。
●これで自分もやっと、オリジナルの歌詞で歌えるってこと?
●だいたい100年以上も前の曲は、パブリックドメインになるべきだ。
こんなにシンプルな歌詞、そして皆で祝福する場を著作権が邪魔するのは不幸としか言いようがありませんね。
ちなみに日本の法律では、歌詞は1999年、メロディは2007年に著作権が切れています。