パイナップルはかつて高級品であり、他人から借りてパーティで自慢するほどのステータス・シンボルだった
パイナップルは、コロンブスがカリブ海からヨーロッパへ持ち帰った果物として知られていますが、もともとはブラジルが原産で、コロンブスの時代にはすでに(カリブ海を含めた)アメリカ大陸各地に伝播していたとみられています。
今ではポピュラーで入手しやすい果物ですが、18世紀のイギリスではどのくらいの価値があったのかをご紹介します。
コロンブスがヨーロッパに持ち帰ったのは1493年(第2次探検隊)のことですが、イギリスには1600年代まで渡りませんでした。
なかなか手に入らない高級品という位置づけで、1700年代になるとパイナップルを持っていることが裕福さを表していました。
持ち歩くとカッコいいため、パーティで自慢するほどでした。持って行くパイナップルがない場合は借りて持参するほどだったのです。
なんと当時は新しい馬車と同じくらいの値段がついていたそうです。
現代では考えられないほどの高級品扱いに、海外掲示板でも多くの意見が出ていました。
●スコットランド人はそれをさらに極端な例とした。
↑成金っぽいな。
↑誰がパイナップルの中で生活するんだろう。
↑ジョン・、マーレイ(第4代ダンモア伯爵)が住んでいた。
●「今日の基準で行くと値段は5000ポンド(約92万円)だった」 なんてこった。
↑今や、セール中なら99セント(約120円)で1個が買えるのに。
●単なるステータス・シンボルなだけではなく、消えてなくなるグッズだったはず。当時の冷蔵庫もない状態で世界の裏側から運んでくるには、いくつものロスがあったに違いない。
↑きっと100個くらい送って1個くらいが到着したんじゃないかな。
●同じくトリビアだが、正式なパーティなどではテーブルのセンターを飾るのがパイナップルだったようだ。
パーティの終わりがけに、ホストがパイナップルをセンターから動かすと、それが客が帰るサインになったようである。
↑客も持ってきて、代わりに置けばずっとパーティは続くんじゃないか。
●そんな高いものを買って、腐るまで持ち歩いていたってのも馬鹿げているな。食べずにね。
●英語以外はほとんどは“Ananas”と呼んでいる。
パイナップルが高級だった時代のトリビアでした。
育ち方については、以下をどうぞ。
(かなり意外…パイナップルがこんな風に育つって知ってた?)