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2015年10月16日 12:56

ブラジルでは出産の半数以上が帝王切開、世界中で激増していることにWHOが懸念…日本は?

 

ブラジルは出産の半分以上が帝王切開
日本では、今のところ出産に特に問題がなければ自然分娩を選択するのが一般的です。

必要がないのに帝王切開を選択することはリスクもあるそうで、WHO(世界保健機構)でも帝王切開の割合は15%以下が望ましいとしています。

ところが世界的に帝王切開が激増しており、なんとブラジルでは私営の病院だと80〜90%、公立の病院だと40〜45%が帝王切開だというのです。

ブラジルで帝王切開がそんなにも多いのはなぜなのでしょうか。

いくつかの要因を専門家は指摘しています。

まず、私立病院の産婦人科医は、時給ではなくサービスの内容により給与が支払われているため、多くの医師が時間のかかる自然分娩よりも短時間ですむ帝王切開を提案したがること。

次に、妊婦が自然分娩についての情報や、帝王切開のリスクに対する情報が不足していること。

研究機関の報告によると、足を縛られたり、歩行させてもらえない、食べさせてもらえないなど、出産時の暴行被害を訴えています。

そうした否定的な体験を聞いたり、麻酔をしてもらえないことから、帝王切開を選択する人が増えているとのことです。

しかしながら、あまりに帝王切開が増えていることから、ブラジル政府は割合を下げるよう動き出しています。

帝王切開の手術前に、医師が妊婦に帝王切開のリスクについて説明し、署名を得ることを義務付け、さらに帝王切開の正当性についても報告義務が課されました。

これにより2400万人の女性に影響が出ると言われていますが、今後どれくらい減って行くか、推移を見守るとのことです。

ちなみに世界の帝王切開の割合ですが、

35.1-46% アルゼンチン、イタリア、メキシコ、韓国
30.1-35% アメリカ合衆国、オーストラリア、ポルトガル、チリ、ウルグアイ、パラグアイ
25.1-30% カナダ、中国、スペイン、スイス、ドイツ、アイルランド、エジプト、オーストリア、ハンガリー
20.1-25% イギリス、デンマーク、トルコ、ルーマニア、南アフリカ、ペルー、ニュージーランド
15.1-20% 日本、ロシア、フランス、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ベルギー、ポーランド、タイ、
10-15% ベルギー、ウクライナ、カザフスタン、サウジアラビア、
8-9.9% インド、ベトナム
6-7.9% パキスタン、インドネシア、アルジェリア、リビア、オマーン、コートジボワール、ガーナ、
4-5.9% モンゴル、ケニア、ジンバブエ、モロッコ、コンゴ、
2-3.9% ネパール、スーダン、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、セネガル、カメルーン、モーリタニア、
0-1.9% カンボジア、イエメン、ナイジェリア、エチオピア、モザンビーク、マリ、ニジェール、チャド、マダガスカル

世界的に増加しているので、現在はこの数字より高い国が多いようです。(中国も激増しており、過半数を超えているとのこと)

ただし帝王切開の割合が少なすぎても、必要とする妊婦が選択できていないことを意味し、そうした地域では母親と新生児の死亡率が高いとのこと。

帝王切開は10%〜15%が望ましいとされてきましたが、世界的な変化を受けて、現在数字の見直しをしているそうです。

日本もまだ他国よりは少ないとはいえ、この20年で2倍に増えています。

命に関わることだけに、しっかりとした知識をつけてから選択したいものですね。

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