ルンバ vs 人間…ロボット掃除機と人は、どちらが部屋をキレイに掃除できるのか?検証してみた結果
毎日きれいな部屋で過ごしたいけど、掃除って結構大変なものです。
そんな人にとって、自動で部屋を掃除してくれるロボット掃除機はとっても魅力的。ですが、パワーでは従来の掃除機にやや劣るし、自分で掃除するよりキレイにならなかったら…なんて思うと、なかなか購入には踏み切れないものです。何より結構いいお値段しますしね。
そこで、人とルンバのどちらがリビングをキレイに掃除できるのか、実際に試してみると…ちょっと意外な結果になりました。
人が入念に掃除機がけをした後に、ルンバが掃除をするとゴミは取れるのか?
人とルンバのお掃除対決の場はここ、16畳ほどのリビングダイニング。
人が掃除機がけをした直後にルンバに掃除をしてもらい、どれだけゴミが取れるかを調べてみました。
ちなみに検証前の2日間は、ホコリが溜まるよう部屋の掃除をしていません。
今回使うルンバは、こちらのルンバ885。
先日発売された最新型、ルンバ980の1世代前のモデルですが、数十のセンサーで情報収集しつつ、毎秒60回もの状況判断をしながら掃除を行う、高性能なロボット掃除機です。
掃除できてる、つもりの部屋に。CLEAN HACK|iRobot ロボット掃除機ルンバ 公式サイト
まずは、妻の手で丁寧に掃除機がけを開始。
「ああもう、このコードの取り回しが面倒なのよね…」
と開始早々ボヤく妻。実を言うと我が家では2世代前のルンバを使っていて、部屋をまともに掃除機がけするのは久しぶり。
「まあでも、さすがにルンバが人間を超えるのは無理じゃない?」
「こうやってどけながら掃除するのは、ロボット掃除機には難しいしね」
「こういうダイニングテーブルも、ちゃんと椅子をどけないと」
確かにこういうところは、ロボット掃除機は苦手そうです。
そして15分ほどして、掃除機がけが終了。
「ふー、ちょっといつもより丁寧にやったけど、これだけかけたら、ルンバが取るゴミももうないんじゃない?」
掃除機がけが終わったフロアを見てみると、特にゴミは見当たらず、たしかにスッキリと掃除できている様子。
…正直なところ、この直後にルンバが掃除しても、全然ゴミが取れそうな気がしません。
掃除機がけの直後にルンバが掃除してみると…?
では次にルンバのターン…の前に、まずはダストボックスをチェック。
今回は検証のために借りたルンバ885を使ったのですが、ダストボックス内はまるで新品のようで、ゴミ一つありませんでした。
さっそく掃除を開始!ボタンを押すと軽快な音楽とともにドックから発進し、自動で掃除が始まります。
ルンバがまず向かったのは、多くのチェアが入り組むジャングル、ダイニングテーブルゾーン。
この辺は狭くてルンバには入りにくそうですが…
チェアの足はルンバがギリギリ入れるくらいの幅しかないのに、しっかり潜り込んで丁寧に掃除してる!
また妻が掃除した後、チェアの足に引きずって溜まったホコリが残っていたのですが…
ルンバの前面についている回転ブラシが、ズバッと掻き出してスッキリ!
今までこんなにまじまじとルンバの掃除ぶりを見たことがなかったけど、やるなあ…。
ソファーの下は潜り込める高さがないものの、ソファーの下に回転ブラシを潜り込ませ、しっかりホコリを掻き出しているようです。
ハンモックの足の下も、動かすことはできないものの、パイプの下のホコリをしっかり掻き出そうとしています。
しかも見ていると、ルンバはこういう障害物を見つけると、ブラシを潜り込ませながらねちっこく沿うように掃除しているようです。やるな…!
さらにホコリの溜まりやすい壁際、床なども丁寧に掃除。
テーブルの脚などは、回転ブラシを当てながらぐるっと1周するなど、しっかりゴミが取れるように考えながら動いているようです。
またセンサーで前方の物体を感知して減速するので、ドカドカとぶつかる音があまりしないのもお見事。
ルンバはバッテリーで動く仕組み上、吸引力の面では従来の掃除機に負けてしまいます。ですが、その分たっぷりと時間をかけて丁寧に掃除をしてくれて、一般的な掃除機よりも音は静か。
掃除中の甲高い高音成分も少ないようで、耳障りに感じにくく、掃除が終わるのを待っていた妻もソファでウトウトしてしまうほど。
タイムラプスで見る、ルンバのお掃除 - YouTube
参考までに、後日ルンバがどんなふうに掃除しているかをタイムラプスで撮影した動画がこちら。
…おお、こうして見ると、入り組んでいるところは丁寧に、床もまんべんなく均等に掃除しているのがよくわかりますね。
そして1時間15分もの掃除を終え、ルンバは自動でドックに帰還。
実に人間の5倍もの時間をかけ、部屋の隅々まで丁寧に掃除をしたルンバは、果たしてどれほどのゴミを取ることができたのでしょうか。
ダストボックスを覗いてみると…そこには想像以上のゴミが!
さっそくルンバのダストボックスを取り外してみると
…うわっ!?
直前に掃除機がけをしたのに、こんなに…!
掃除機をかけた直後は全然ゴミが無いように見えた部屋でしたが、紙の上に出してみると、ホコリに、髪の毛、パンくず…と、想像以上にゴミが取れていました。
これを見た妻は、 「あんなに丁寧に掃除したのに…なんか報われない気分」 と、やるせなさそう。
正直なところ、「少しホコリが取れる程度じゃないか…?」なんて予想していただけに、この結果には驚かされました。
ルンバのいいところ、苦手なところ
しかしルンバにも掃除が苦手な場所はあります。例えばこんなケーブルが入り組んだソファの裏。
こんな風に床にケーブルや細かいものがあると、巻き込んだり乗り上げるので、人の手で掃除をしてあげなければなりません。
またルンバが潜り込めないソファの下なども、たまに人がソファーをどけて掃除する必要があります。
でもルンバの苦手なところと言うと、私の見ている限りではそのくらい。
実際使い出してみると、こういう場所が苦手なんだな…とはわかるものの、 日々黙々と部屋の隅まで掃除してくれるのがあまりにもラクすぎて、 不満が出るよりも先に どうしたらルンバが掃除しやすくなるか? と、改善策を考えてしまうほど。
ちなみに我が家はルンバを使い始めて3年ほど経ちますが、今や家具を検討する際には、 下にルンバが入る隙間があるか を気にするようになってしまいました。
いやもう、それだけ掃除から解放されるメリットは大きいんですよ…!
ルンバに掃除を任せて、自分の時間をもっと増やそう!
またルンバの上位機種には、曜日ごとに好きな時間に掃除を始めるスケジュール機能がついているので、出勤中の時間などにセットしておけば、まさに部屋の掃除が全自動になり、めちゃめちゃベンリ。
我が家の場合は寝室が2階にあるので、就寝中の深夜に1階を自動で掃除するようスケジュールをセットし、子供を送り出したお昼に、2階の掃除をしてもらっています。
ルンバを使うようになってから、毎日寝ている間に掃除してくれるので、朝のリビングの空気が清々しくて気持ちいいんですよ。
たださすがにこれだけ優秀なだけに、お値段も決して安くはなく、購入する際には我が家でもかなり悩みました。
しかし、週5日15分の掃除をお金に換算してみると、1年間に掃除に費やす時間は実におよそ65時間。時給1,000円で計算すると、
1回の掃除に250円もの費用
がかかり、年間6万5,000円もかかっている計算です。
※使用する掃除機本体、フィルター、電気代などの消耗費の費用は考慮していません。
それがルンバに毎日3年間掃除してもらったとすると、
掃除1回あたりの費用は半額以下の約77円
で、年間だと約2万8,000円で済むことに。
※ルンバ885の場合。フィルター、消耗品、電気代などは考慮していません。
ルンバが1回約77円で、人間以上に丁寧にやってくれる掃除を、わざわざ時間を割いてまでやることに価値があるかと考えると…我が家は 掃除はルンバに任せて、貴重な人生を他の有意義なことに使うべきだという結論に至りました。
もちろん考え方は人それぞれですし、掃除そのものが楽しいなら、ルンバに任せる理由はありません。
ただ毎日時間に追われ、自分の時間があまり取れていないと感じているなら、家事の時間を減らしてしっかり掃除してくれるルンバは、おすすめですよ。
掃除できてる、つもりの部屋に。CLEAN HACK|iRobot ロボット掃除機ルンバ 公式サイト
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