魔王とだって戦えそう…ヨーロッパの王侯貴族から愛されたアーマー職人「フィリッポ・ネグローリ」の作品いろいろ
ルネサンス期のイタリア・ミラノで、卓越したアーマー職人(甲冑師)として名を馳せた、フィリッポ・ネグローリ。
彼の手によって鍛えられた甲冑は、神聖ローマ皇帝やフランス王など、王侯貴族が争うように求めたと言います。
ファンタジー作品に登場しそうな、伝説の武具をご覧ください。
甲冑師の名家であるネグローリ家に生まれたフィリッポ。(1510年〜1579年)。
当時一般的だった鉄ではなく、加工の難しい鋼を使用しているのも特徴。
ルネサンス期になると(中世の実用的な武具と比べて)、支配者向けの儀式やパレード向けの武具が発展しました。
1.
こちらはウルビーノ公(イタリア)であるグイドバルド2世・デッラ・ローヴェレのため製作したフルアーマー。
正面から。
後姿。
大魔王を倒す勇者の最終装備と言った感じでしょうか。
2.
精巧な模様の兜。
小さな天使が描かれています。
3.
神々がかたどられた兜。
4.
ギリシャ神話をモチーフとしているとのこと。
5.
ドラゴンヘルム。
横から。火炎でも吐きそうな迫力。
6.
魔力までUPしそう。
7.
鎧。
8.
メデューサが描かれた盾。目が合ったら石化するかも?
9.
この勇者風の兜は、神聖ローマ皇帝カール5世のために製作したもの。
フル装備するとこんな感じ。
10.
こちらはフランス王アンリ2世の兜。
フル装備。
以上10点。フィリッポ・ネグローリが手掛けたごく一部に過ぎませんが、どれをとっても美しいのひとこと。
王侯貴族が惚れるのも納得ですね。
Filippo Negroli's Armour, A beautiful set of armour