「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」の女性、「湯切りザル」をかぶった写真で免許証の発行を許可される…宗教上の理由から
アメリカの免許証の証明写真は、特別な理由がない限り、帽子などをかぶることは許可されていませんが、なんと「湯切りザル」をかぶった写真で自動車免許証を発行してもらった女性がいました。
その特別な理由とは、彼女が「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教徒」だったことです。
マサチューセッツ州に在住のミラー・リンゼーさんは、「湯切りザル」をかぶって証明書写真を撮り、自動車免許証の登録を申請したところ、免許センターはそれを却下。
アメリカの免許証の写真には、「医学的または宗教上の理由がない限り帽子などを頭に着けてはならない」との決まりがあるのですが、ミラーさんはなんと「自分は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教徒」だと言い張ったのです。
「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」とは、空飛ぶスパゲティ・モンスターの存在を信じる人々のことで、その存在の可能性はキリスト教の神と同じくらいあると主張しています。
(実際は教育に非科学的な宗教要素を導入することへの皮肉を目的とした、パロディ宗教:空飛ぶスパゲッティ・モンスター教 - Wikipedia)
ところが免許センターのWEBサイトには「全ての宗教について同等に取り扱う」と記されていたことから、アメリカのヒューマニスト協会がリンゼーさんに協力して申請抗議を行いました。
その結果、宗教上の理由によるザルを頭に装着することを認められ、その写真で免許証の発行が許可されたのです。
アメリカの公平性という点において、一歩前進したと見るべきか、あさっての方向に向かってると見るべきか判断に悩みますが、宗教的なことが絡むと扱いが難しいようです。
Woman wins fight to wear spaghetti strainer on her head for driving licence photo