「おばあちゃんは自分が生まれた年(1929年)の物価表を冷蔵庫に貼ってる…」どのくらいの値段だった?
日本ではこの20年間ほど、物価がほとんど上昇しなかったので実感しにくいところですが、アメリカでは着実に消費者物価指数が上昇を続けています。
それが何十年という単位になると、物の値段も大きく変わります。
アメリカのとあるおばあちゃんは、自分の生年(1929年)の生活費がどのくらいだったのか、冷蔵庫にマグネットのグラフを貼っているそうです。
どんな数字なのかと言うと……
1929年と記されたマグネットシール。
内容は以下の通り。
平均年収:$2062(約25万円)
パン2欣:$0.09(約11円)
ガソリン1ガロン(約3.8L):$0.12(約15円)
牛乳1ガロン(約3.8L):$0.58(約71円)
ダウ平均株価:$311
新車:$450(約5万5000円)
新築:$7246(約90万円)
86年前のことですが、さすが戦前だけあって今とは全然違う物価……。
今その物価で買えたら……なんて考えてしまいます。
でもその時代にはすでに生まれていた人もいるわけで、そこまで昔のことではないのですよね。
海外掲示板の意見をご紹介します。
●1929年は興味深い年だ。なぜかというと9月3日を境目に値段が全然変わるからなんだ。
↑10月24日のこと? その日に本当の急落が始まったんだ。
(参照:ウォール街大暴落 1929年 - Wikipedia)
↑そうだけど、9月3日に最初の兆候があたんだ。そことブラック・サーズデイの間に、それまで安定していた株価が前年度よりも上下に揺れ始めた。そうして急落。それから10月24日と11月中旬まではローラーコースターのようだった。不況の底へ落ちたあとは資本経済が終焉を迎えるとの噂や恐怖が蔓延していた。
↑2015年度のように、1929年にもブラック・フライデー用の値段があったんだ。
●参考に載せておくが、今のダウ平均は1万7798ドルである。
●1930年のマグネット。
●現在アメリカの平均所得は$5万500(約622万円)で、中央値は$2万6695(約329万円)。
↑平均値と中央値の差がクレイジーだな。
↑これが明白な格差のサインである。
↑この5万ドルの意味するところは世帯収入で、今の世帯は稼ぎ手が1人だけではないことも1929年に比べて多い理由。
●牛乳がそれほど値段が上がらなかったのもクレイジーだ。
●家の値段は、インフレのペースを越していったね。
↑人口が増えているから需要が増えている。
●断然、昔のほうが安かったけど、自分はやっぱり108インチのフラットTVのある現代に住んでいたい。
●年収の4倍で買える家がうらやましいよ。
物価上昇のペースと比例しているもの、してないものがあって興味深いですね。かつての牛乳は高級品でした。
単純比較が意味のないことだとはわかっていても、つい昔の値段で買いたい……なんて考えてしまいます。
My grandmother has a fridge magnet showing the cost of living for the year she was born